感想文「完結編」(8)

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(8)ヤマト発進!!



 さて、島と真田さんの見ているモニタには、例のハイパー放射ミサイルの分析結果が。
 と、島が、開いたままの工作室の入口でこちらを覗き込んでいる古代に気付きます。

「……古代!!」

 島も真田さんも、今まで古代にはきっと積極的に連絡を取ってはいなかったんでしょうね。まだ病室で寝ている、と思い込んでいた様子です。そうでなくても、今回ばかりはさすがに、叱咤激励したって自分でやる気にならなくちゃあいつは出てきやしない、と副長コンビには分かっていたと思われます。古代の姿に、嬉しそうですがそれ以上に意外そうですもん。

 で、さすが「出来た2人」です(デキた、ってそーゆー意味じゃないから)←ヤメレ

 いや、だから(w)。
 古代、今まで何やってたんだ、とか、しっかりしてくれよ、とか。そういうプレッシャーかけるようなことを、一言も言わないでしょう、この2人は。
 だから、古代は工作室へ足を踏み入れることができ。訊くことが出来たんですね…

「真田さん…。……地球艦隊は、…もう…」
 古代が何を聴きたいのか、真田さんにはお見通し。
「ああ、…全滅だ。おそらく、避難船団も地球艦隊も、あのハイパー放射ミサイルでやられたんだ」
 非常にあっけらかんと。他人事のように。
 これ、ともすれば青野さんの演技。まるで本当に他人事みたいに言うので真田さんの神経疑いそうになるんですが、ここで真田さんが深刻な声と顔でそう言ったら、どうなります?古代はまたしても「俺のせいだ」と奈落の底へ転落。這い上がるのにまた長い時間がかかっちゃうでしょう。そうしないために、真田さんはあっけらかんと言い放ったんだろう、とERIは思ってます。

真田「ヤマトがやられた、あのミサイルだよ。今のうちに、防御策に取りかかっておかないとな…」

 俺たちは、お前を責めたりしないよ。
 むしろ、来てくれて嬉しいぞ。

 ちょっとでも前向きになって出て来てくれた古代を、真田さんも島もそういう思いで見ています。事態は今までになく逼迫しているというのに、艦長を責めたりしないこの副長コンビ!!まったくもう、なんていい部下に恵まれたことか、古代くんは(つか、真田さんも島も、自分が古代の部下だなんてこれっぽっちも思ってないけどな・爆)。

 でも、古代は頼りな気にボソっとこう言っただけ。「…早く成功させてください」
真田「古代…お前辞表を出したんだって?お前らしいな。だが、ヤマトもみんなも、きっと寂しがるぞ…?」

 とことん優しい真田さん。
 この状態の古代をコントロールするには、ムチではなくアメ。お前は間違っていないよ、と言ってやることです。
 島もわかってるよなきっと(w)。
(ヤマトが寂しがるだって?真田さんも大概素直じゃないな…。寂しいのは俺たちだ、ってぶっちゃけちまえばいいじゃないか)とか、思っていたかもしれません。
 黙ったまま、古代を見守っています。

 ただ島の場合は、この状態の古代に優しくはしないんだな。自分が情けをかけても、古代にとっては惨めなだけ。何せ、ライバル同士ですからね、弱っている時こそ放っておいてやるもんだと、島は分かっているんです。(ところがさー、古代ってその辺察しが悪くてさ。島が落込んでると「おい、大丈夫か大丈夫か、元気出せよ」ってしつこいくらい、つきまとっちゃうんだよね〜〜。テレサが島に無断でテレザートに帰っちゃった時とか、まさにそう。放っておいてやれよ、っていう加減が分かんないの。なんでじゃろ・w)
 おおっと、戦闘班からブーイング出る前に次行こ、次(w)。


 真田さんに「ヤマトが寂しがるぞ」と言われた古代は、何も言わずにふらりと工作室を出て行ってしまいます。
 やはり何も言わずに見送る副長コンビ。
 古代が次に向かう場所は、第一艦橋しかありませんから……

 
 非常灯だけがぼんやりと点いた、仄暗い第一艦橋。そこへ足を踏み入れた古代。
(……俺は艦長に向かない男だったかもしれないが……)
 周囲からひしひしと迫る電子機器の匂い、今にも聞こえてきそうな波動エンジンの拍動を感じ、古代は思わず慟哭します……
(……ヤマトよ…。俺は、お前ともう一度やり直したい!)
 いち乗組員でいい。
 ——もう一度お前と、戦わせてくれ…!!

 


<ERIの…>
 ツッコミかましてよかですか?w

(俺は…結婚には向かない男だったかもしれないが… お前ともう一度やり直したい!友達でいい、もう一度俺と付き合ってくれ!)

 なーんか、やっぱお前しかいないよと、モトカレに口説かれているゴッツイヤマト子ちゃん、を想像しちゃったよ……(ドカバキグシャ★)

 いや、そもそも西洋では船は女、だかんね、ヤマト子ちゃんでいいんだよ(w)え?ダメ?(爆)
 ところがなんと、ゴッツイヤマト子ちゃんが古代に返事を(…じゃなくて、またもや沖田さんの肖像に話しかけていた古代に)沖田さんの声で、そんなにヤマトと一緒にいたいか?と古代の決意を聞き正すような声が…!

 


<ヤマト発進!!>

 ヤマトの暫定的補修工事が終わりました。何時でも出撃できます。地球艦隊最後の艦の出撃。ヤマト乗組員は海底ドックへと集合しています……

 整列し、敬礼しつつ新艦長を迎える戦士たち。
 ユキを連れて現れた黒い艦長服(と思しき)藤堂長官を見て、新艦長は長官なのか?!と色めき立つ皆さん。搭乗口に一番近い所で長官を向かえていた青い軍服姿の古代は、藤堂から「新艦長は昨夜からヤマトに乗り込んでおられる」と聞いてビックリ仰天。
 昨日聞いたのは、てっきり空耳だと思ってたけど……まさか。オレのみっともない独り言に答えたのは………


 第一艦橋へ集合したクルーたちは、新艦長の登場に口も利けない有様。
「私が艦長の沖田だ。…皆、何を驚いてる。残念ながら、この通り足は付いてるぞ」フハハ、この局面でオヤジギャグ。

 恥ずかしながらさらにハイテンションになって帰って参りました、オノダ…じゃなくてオキタです!(>違)
 
「これよりヤマトは出撃準備に入る!総員配置に付け!!」
 ところが、まさかの沖田さん復活に、みんなフリーズしてます。
 まず一番逆境に強そうなヤツ、最初に我に返ってもらわなきゃならないヤツに声を掛ける沖田艦長。
「島!何をしている、出航配置に付け!」
「はっ……はいっ!!」

 山崎!補助エンジンへのエネルギー回路を開け!」
 技師長、艦内機構のチェックを急げ。
 相原、全通信回路、オープン!
 太田、軌道後方コンピューター作動!
 南部、射撃管制システムを点検!

 ……いえあの、沖田艦長。技師長は今、副長なんですが。…などという細かい突っ込みは(した方が?w)… 

 第一線へ返り咲くにあたって、沖田さんは自分がいなかった間のことをかなり色々勉強しなくちゃならなかったと思うんですが、「細かいことは気にするな!」ってノリで最初からテンション高い高い。しかも別人じゃないかというくらい血の気が多いんだ……w

 艦長席から檄を飛ばし、各員が自分の部署に付くため散って行き。最後に、古代だけが残りました。
「古代!お前は戦闘班長として出航の指揮を執れ」
「は……」
 古代は「やめる」と長官に辞表を出しました。未練たらたらで今日ここへ来たんですが、まさかの辞令。
「ボヤボヤするなっ!急げ!!」怒鳴られ、慌てて中央の戦闘指揮席へ。
 真田さん、嬉しそうに報告。「艦内機構損傷復旧率80%。出航には支障ありません!」
 しかし、ここに至っても実感の湧かない古代、雪が後ろで苦笑して見守っていたり、島が心配そうに見ているのにも気付かず上の空……
(……おい、古代…?)
 出航の指揮を執れって言われてんだろ!と隣から見かねた島に声をかけられ、慌てて上着を脱ぎ捨て席に付きます。
「しゅ…出航準備、完了しました!!」


 長官たちの見守る中、そしてヤマトは出航水路に向かって静かに動き出しました。
 地球の希望、最後の出撃です……
 


<ヤマト発進のシーンあれこれ>

 ハイ、なんといってもヤマトには欠かせないのが、この「発進のシーン」ですね。

 Part1では、土中に埋まった半身を震撼させ浮上、超巨大ミサイルを号砲一発・至近距離で撃ち落しながらの発進。

「さらば」「2」では、古代から島へ引き継がれ、海中から海面へ、そして空中へとジャンプする発進。

「新た」では北野が担当しましたが、まさかの失敗続き、島の助力で無事発進。(PSゲームでは北野君は優秀で、島の手を借りずともちゃんとヤマトを発進させるんですけどね、ERIは島が北野の手に自分の手を添えて操縦桿を引く、あの所作に痺れてますんでそっちでひとつ)w

「永遠に」ではイカルス天文台をぶっ壊しながらの発進。サーシャ(澪)にとっては故郷の破壊みたいなもんなんですが、見てるこっちにしてみれば第一作目のオマージュとも取れる光景。

 さて、シリーズ全体でみると、今回は一番オーソドックスな発進シーンではないでしょうか。発進水路から海上へ、怒濤の荒波掻き分けて蒼穹へとスムーズに飛び立ちます。けど、どうもねえ、エンジン点火の秒読みをしてる島と、バックで歌ってる島とがなんだかごっちゃになりそうで……やっぱりそれだけが気に食わんかったですねえ(そんなのお前だけだ?…へえ、すんません)。

 上昇角は相変わらず45度、艦橋キャノピーから差し込む陽光に古代と島の顔が眩しく照らされています…(島、眩しくないの?とちょっと心配になりました。旅客機のパイロットみたいに防眩サングラスかけてたっていいのに・w)←新たな萌え

 「発進」だけに限って言うと、ERIが一番好きなのは(つか、一番萌える…じゃなくて燃えるのは)やはり第一作目でしょうねえ。

 全員が必死で、状況も最悪で、ここでヤマトが終わっちゃえば話も終わりだって分かってる、だから失敗なんかしないはず…と、そう頭では分かっていても尚、つい呼吸を止めて見入ってしまう手に汗握る展開。何度見ても、超巨大ミサイルの爆煙の中からヤマトが姿を現したときは思わず「やった〜」と叫びそうになるのはERIだけではございますまい…
 次にお気に入りなのがやっぱ、「新た」の、北野の(いや島の余裕しゃくしゃくの)発進(w)。その次が、「さらば」「2」での発進、でしょうか。厳密に言うと、「さらば」「2」「PSゲーム」の発進のシーンはすべて違うのですが、まあ…いいや(w)。とにかく、ヤマト発進のシーンは「島の最大の見せ場」でもありますからね。
 ………だからこそ、最期に彼が成し遂げたミッションも『発進』だったのでしょうけれど——。


 さて、ここまでで前半約48分が経過しました。
 ぎょえ。48分に一体何ページかけてるんだ……(w)


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(9)最後の地球艦隊 につづく