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（７）めっさ頑張ってた真田さんと島　

　ともかく、古代はそれっきり病室に閉じこもっちゃったんですね。
　次のシーンでは、雪ちゃんが長官室へ来たところです……　何を持ってきたのか、というと。

「長官、…これを」
　彼女が藤堂に差し出したのは、「辞表」と書かれた古代からの封書でした。（きっと正式な書類は、何もかんも紙なのね）
「…これは」
　驚く長官に、雪も伏し目がちに…「…自分の判断が未熟だったために、大勢の乗組員を犠牲にした…と。その責任を取りたい、と言って…」
　受け取った封書の上書きを、まじまじと見ていた藤堂長官。「……古代は、どうしている？」
　雪にとっては、その問いに答えるのさえ、辛いことでした。古代くんは、今。
　……私にも口を利こうとせず、…病室にひとり閉じこもって……。

　人類と地球に再び危機が迫りつつあるこの時に、彼が消沈してしまっていては。しかし長官は、受け取った辞表をおもむろに内ポケットに入れますが、受理するつもりはなかったようです。代わりに小さなメモを出し、そこに、ある人の名とナンバーを書き付けました。
「………雪。この人に…電話を入れてくれ」
（電話なんだ、電話なんだよ。さすが1980年初頭！そういや、まだ携帯もなかった時代のアニメなんだよねえ…）
「こ…この方は…！？」
　そこに書かれた人物の名を目にして、雪は驚愕します。

　そのころ、引きこもりと化した古代は……

　中央病院の彼の病室からは、メガロポリスの町や港が見えます。公立の病院のくせに、妙に立地が良かないですか？（w）オーシャンビューだかんね、しかもここ、きっと夜景も抜群でしょう。個室だし、テレビもあるし（w）
　ところが、なんと。
　先般、ヤマトを襲った未知の敵艦隊に所属すると思われる、見覚えのある小型の戦闘艇があろうことか地球大気圏に侵入してきます。メガロポリスも襲撃を受け、病室の窓からも町が破壊されて行くのが見えちゃうんですね……
　

＜ERIの……w＞
　はあ、あのォ〜ツッコミかましてよかですか？

　おいおい、今回もえらく無防備な地球だなあ。
　「永遠に」では無人艦隊というものがどうにか存在して地球を守ってたけど、今回はあれすらもナイからね。前年に太陽が暴走しちゃったりして大型船自体の数が少ないとか、色々問題はあったのかもしんないけども、なんというか復興してない……それに、侵略に対する学習能力が低過ぎる！！もういきなり大気圏内にまで入られて局地的爆撃。まるまる受け身。それでいいのか地球防衛軍？！

　しかし、敵の方もなんだかミョーです。
　（w）規模がミョーに「ただの空襲」なのである。暗黒星団帝国デザリアムの進攻はもっとすごかったハンパなかったけど、較べると地味。

　でんでん虫（もう本名呼ぶ気はないのか？w）、オヤジから「太陽系制圧指揮官」に任命されてるんだが、地球本土に対するその攻撃はミョーに小規模（w）。地味と言うか遠慮がちというか…古代に気付いて欲しいからちょっと爆弾落してみました、みたいな。
　……これから人類抹殺してそこに住み込もうとしてるんでしょ？ここまで踏み込んで来られるのなら、アクエリアス待たなくても充分行けるんじゃね？（爆）しかも、すでに地球艦隊にはまともに闘える船が残ってない、って仲代さんのナレーションでも言ってるよ？？水没させる必要なくね？

　ま、そう言っちゃったらこのお話、ここで終わるから………（笑）

　

　冥王星付近まで、ルガール＠長男の艦隊が来ていたのです。小型機の地表攻撃は、その先鋒。
　古代は、テレビに映る「未知の艦隊の来襲」と、窓外に実際に見えた、攻撃を受ける都市の有様に、怒りをたぎらせますが……
　…そうだ、…俺は。もうヤマトを、降りたんだ…。

　古代さんったら服もちゃんと着てないし。怪我は随分良くなってきたみたいです。数日しか経っていないのですが、それにしても彼の体の回復は相変わらずものすごーーく速い（w）。
　そういえば、辞表を雪に持たせちゃったんだ、とガックリする古代くん。何日も考えて、アレを書いて雪に渡した時、彼女もその古代の決定に何も言いませんでした。雪は、本当を言うともう古代に戦いに出てって欲しくなかったんでしょうね。そうでなくても彼はとっても憔悴してましたから、行け、とは言えないですよ…多分。
　古代は古代で、あれだけ悩んで苦しんで出した結論です。「やっぱやめた」とは言えず、そのことで今度は七転八倒、でありました……

　地球には、すでに満足に闘える艦は一隻も残っていません……僅かに、月面基地の防空艦隊9隻が無傷で残っているだけでした。


　やっと退院できたのか、それとも無理矢理どさくさに紛れて抜け出したのか。
　古代は、空襲を受ける都市をはるかに臨む、メガロポリスの港の反対側へやって来ていました。

　武器を持って、あの空襲の真下で戦っている戦士たちもきっといるでしょう。でも彼は、武器を持つどころか……除隊したいと、長官に辞表を送りつけてしまった。
　＜本当なら、今着ているこの軍服も隊員服も、今の俺には身につける資格がない……辞表が受理されていれば、俺はもう軍の施設には入れない…＞　
　この胸に付いている徽章は、セキュリティを抜けて軍の施設に入るためのIDパスを兼ねている……　

　ヤマトやめます、と言ってヒッキーになっていた古代ですが、なぜかあの青い防衛軍の上着と、ヤマトの艦内服を着ています。さらになぜか彼のバックでは、島が唄っています……

　ん？！

　島が、歌ってるぞ。……ヤマトは父か兄弟か（…だっけ？あれ？）♪　……あああ〜〜〜、だから言わんこっちゃない……（おい・殴★）

　古代は、島の歌声に導かれ（＞違）、防衛軍の海底ドックへとやってきます………そこには、改修工事中のヤマトがありました。恐る恐るヤマトの艦内へ足を踏み入れたであろう古代。どうやら、まだ入ることは出来るようですが…。

　ヤマトの、下の方から入るからね、まず機関室へ来たわけですね。そこでは、太助や赤城や山崎が、てんてこまい。
「明日出航だってのに…」整備状況は芳しくないようです。
　ふらっと姿を現した古代に、太助が気付いて声を掛けます。
「古代さん！！」
　もうお身体はいいんですか！？
　山崎もやって来ます…「そうですか、良かった！！…それで急に発進命令が出されたんですね！」
　いやあ、良かった良かった！今マトモに戦える戦艦は、もうこのヤマトしか残っていないんですよ……。みんな古代さんを待ってたんです！
「……は…発進……？」　
　ですが、古代が面食らったのは言うまでもありません。

　……俺、辞表出したよな。
　でも、ここへもフリーパスで入れた。…まさか、雪。俺の辞表を長官へ渡していない…なんてことは？いや、雪に限ってそんなことするわけが……。

　山崎や太助に訊くわけにも行きません。古代は、もっと立ち入った話の出来る相手を捜したかったのか、別の場所へ。

　次に向かったのは、工作室。真田さんを、探してたんでしょうね。
　で、工作室には真田さんはもちろん居たんですが、島も一緒にいました。
　古代が復帰次第、ヤマトは再び出撃する必要がありました…それで副長コンビはせっせと準備をしていたわけです。何せ、またもやヤマトは地球人類の、最後の頼みの一縷になっちまったわけですから。

　さて、古代は事実上重症だったわけですが、真田さんだって島だって、実は結構無理を押して働いてたと思うんです。
　特に真田さんは宇宙服着ていたとは言え、メットのバイザーは上がってた。古代と同じくらいダメージ受けてても不思議じゃないです。でも、あの人は寝込んでる人じゃないんですね…。先見の明があるだけに、休んでなんかいられないのでしょう……（> <。

　古代が凹んでいる間、彼のダメージ回復は雪に任せて、ここで「あの謎のミサイル」を攻略するための新兵器を作ろうと、僅かな時間をフルに活用してたと思われ。島は島で、実家に帰って家族サービスの傍ら、ここへ来て真田さんに協力していたんですね。……古代がヒッキーやってた間、みんなすごく頑張ってたんですよ…。

　古代が工作室を覗き込んだ時、真田さんと島は並んで工作室のコンピューター画面を眺めて何事か話し合っていました。
島　「なるほど……　これは相当時間がかかりそうですね」
真田「うむ…」

　余談ですが、この２人が一緒に何かをしている構図、というのは、実は案外希少なシーンです。

「lll」では幾度か、島と真田さんが意気投合している場面を見ることができますが…
　島は誰かに相談する、ということをあまりしないタチなのでしょうか、常に決断は独りで、というスタイルです。テレサのときもそうでした。「俺はどうしたらいい？」と、他人に言うのは苦手なんでしょうかね…。
　一方、真田さんは大体いつも、島に優しい（まあ、技師長はみんなに優しいか・w）。テレサの件で意気消沈していた島に「お前、働き過ぎじゃないか」と労いの言葉をかけてくれますし、島の具申・提案には大抵賛成してくれます。古代に対しては叱咤激励ですが、島に対してはやんわりアドバイスする程度。贔屓目に見なくても、真田さんはきっと島を相談できる相手と思ってるよね。

　島も、真田さんには結構立ち入った相談をしてたかもしれません。古代に対しては「ライバル」って意識が強いから、きっと弱音を吐くようなことはしなかったでしょうが、真田さんには案外甘えていたかも、ってこのシーン見てやっぱり思ったよ。

　真田さんって、見た目が『いかつい』から（苦笑）怖そうに見えるけど、言動はとっても優しいんだよねえ…（損してる？？）w


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（８）ヤマト発進！！へつづく