感想文「完結編」(5)

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(5)つまんない話から脱却!
 


(……つまんない話は、ニュートリノビームの辺りでまたもや炸裂しそうな気がするんだが…)w

さて。
ウルクの上面、両サイドにある放射装置からワープ光線が出て、AQが次第に赤く白熱して行き。……ワープします。
 それを追って、都市衛星ウルクもワープに入りました………


 そして、4日後。


 地球防衛軍総司令本部長官執務室——
 ヤマトから報告のあった、水惑星の動向が変です。AQを分析していた科学局の分析官が、このままあの惑星が接近し,地球の至近距離へ来たならどうなるか、その計算結果を長官へ報告しに来ています……
「地球の海面が全体的に平均10メートル上昇しただけで、地表はほぼ水没します。このままの状態であの水惑星が進んでくれば、あと16日のうちに地球は滅亡するかもしれません」

 いつもいつも、気付いた時には「あと数日」。

 まったく、藤堂長官も生きた心地がしないに違いない… またかよ!という心境でしょう。
 連邦大統領は交代しているようですが、総司令官の彼は幾度もの侵略戦争を経たにも関わらず一度も罷免されてないし失脚してもいない。それは一重にヤマトが勝ち続けて来たおかげ……(大人の事情は置いといて・w)だから長官の頭はいつまでも(ムガモゴ)…

 一日に一回、もう4回もワープを繰り返し、飛躍的な速度で接近して来るAQです。
 1回が150光年、じゃ3000光年なんてすぐでしょう……

 難しい顔の幕僚たちの集まる長官室へ、佐渡先生が何かを抱えて入ってきました。長官とワシの仲じゃい、とか言って(どういう仲なんだ…?)。
 そこで佐渡先生が披露したのは、連邦博物館の倉庫に眠っていた古代バビロニアの粘土板。ほーらやっぱりギルガメシュだった(w)。

 じゃなくて…。
 今までに証明されて来た科学との食い違いから、水惑星アクエリアスが生命の起源を地球にもたらしたと言うこの粘土版の記録は、宇宙神話として片付けられていたものだった……だがここへ来て、これが真実だったと証明されたわけじゃ。
佐渡「科学の常識、必ずしも永遠の真実ならず、というわけですな」

(……佐渡先生、なんつー象徴的なオコトバを。この後、科学の常識に反して生き返る人がいますから…)w

 


<古代くんが、死んじゃう!!>

 一方、司令本部のバルコニーらしき場所で、雪が不安そうに青空を見上げています。雪がここで空を見上げている時は、まあ大体何か悪い事が起きている時です……(「永遠に」参照)
雪(古代くん。…あなたはどこにいるの? 地球はまたしても危機を迎えているのよ?……なぜ早く帰って来てくれないの…?)

 ヤマトとはしばらく前から連絡が取れなくなっていたのです。
 ですが、その後、太陽系交通管理局が冥王星付近へワープアウトして来たヤマトの機影を捕えました。
<ヤマト、ワープアウト!こちら冥王星基地。ヤマト、応答せよ>
 しかし、ウンともスンとも返事はありません。
<…ヤマト、速度27宇宙ノットで冥王星軌道を通過。依然応答無し…>

 何かがおかしい、と地球側でも気がついたようです。
 相原も通信を寄越さない。
 艦長も、副長たちからも何も。発光信号さえ送って来ない……

 ヤマトに備わる「帰港システム」がどうやら船をここまで導いただけだと察して、港にはレスキュー隊や医療班が押し掛けました。

 救護隊が艦内に見たものは……
 累々と横たわる意識のないクルーたち、もしくは痛ましい遺体・遺体……
 雪も佐渡先生と一緒に艦内へと駆け込みます。
 通路は夥しい遺体と負傷者で足の踏み場もないくらいですが、雪と先生は一目散に第一艦橋へ。(まあ、ココは突っ込まずに見守ってあげよう…)

 第一艦橋も、下部の通路と同様です……
 オートドアをくぐった雪の目に入ったのは、懐かしい仲間たちの横たわる姿。すぐ背後に佐渡先生が来ていて、道すがらクルーたちの状態を診て来たのでしょう、ここでもすぐに判断して叫びます。
「大丈夫じゃ雪!宇宙服を着ていた者は、一時的仮死状態で済んどる!!」
 相原君、山崎さん、…島くんも大丈夫、真田さんもヘルメットを付けてるわ!…でも、古代くんは?!
 雪の視界に、コスモジャイロの向こうの床にばったり仰向けに倒れている古代の姿が——

「……!!」
 古代のヘルメットはそばに転がり…剥き出しの顔は蒼白。
 触れた頬は冷たくて……



 古代くん、古代くん、いやああああ!!


「う……」 
 自席のコンソールに突っ伏していた真田さんが、雪の喚き声に気付いて目を開きます……(でも、真田さんもメットのバイザー上がってんだけど!古代と条件一緒なんですけど!!大丈夫なの?!・汗)。

 彼が気付くと、背後で雪が泣き叫んでいます。
(ここは……? 地球へ…戻ったのか!…雪、何をしている……?!)
 絶望した雪が手にとったのは、古代の腰にあったコスモガン—— 彼女は銃口を自分の頸部に押し当て……

真田「……バカぁーっっ!!!」

 這って行って、それを叩き落すだけで真田さんも精一杯でした。我に返った雪は、古代の身体に縋り付き号泣し始め………。


 その日のうちに、地球連邦は全地球市民に向けて地球からの退去命令を出すことになったようです。
 調査に出たはずの頼みの綱のヤマトが、こんな姿で帰還。水惑星との因果関係は不明ですが、ともかく、この惨事が市民側に何かただならぬ恐怖感を伝えたに違いありません。
 おそらく、たった1日でグローバル閣僚会議招集、閣議決定が地球退去。普通ムリだろ、という早さで避難が開始されましたから…。

 ただ、幸か不幸か前年(ということになってるのか、なってないのか??)の太陽黒点の異常増進事件のために移民局は稼働状態にあったでしょうし、各国の移民船もスタンバイ状態にあったと思われます。
 またしても襲い来る地球滅亡の危機に、第一次避難船団が迅速に組織され。
 防衛軍所属艦隊、また民間船を使用して、太陽系の植民地やスペースコロニーへの一時的避難が開始されました。

 ……地球水没まで、あと15日——



<大介兄ちゃん>


      ※ ビミョーに妄想モード(w)アンド、無理矢理音声変換の上再生中 ※

 港を一望できる丘の上。
 エア・カーを飛ばして10分ばかりの公園に、兄弟はこの日もやって来ていました。次郎はサッカーのリトルリーグでエース・ストライカーの名を欲しいままにしているサッカー小僧で、その腕前を兄ちゃんに見せたくて仕方ないのです。
 一時的仮死状態から回復したばかりの島ですが、寝てばかりもいられません。ヤマト内部の臨検に立ち会うには、彼は放射線を浴び過ぎていました… 次の航海に備えて極力休めと言われ、真田さんに自宅へ戻るよう無理矢理諭されたのは残念でしたが、それも次郎の顔を見たら感謝の念に変わりました。

「兄ちゃん、僕たちの順番はいつになるの?」
 サッカーボールを受けとめて、次郎が急に真顔でそう尋ねてきました。 
 港の向こうには、出航して行く避難船が数隻、見えているのです。
「…心配要らないよ。連邦市民はみんな避難出来るんだ」

 次郎には、不安そうな顔をさせたくない……兄はそう思って今までずっと戦ってきました。今回だって、きっと大丈夫だ。

 でも次郎は空を見上げて溜め息を吐きます……
 遊星爆弾が真っ赤に染める空を見たことはあっても、雨で地球が滅びるだなんて。次郎には想像もつかなかったのでしょう……
「……この空が、雨雲で真っ黒になって、地球を水で沈めちゃうなんて……信じられないなあ…」
「うん…」
 兄ちゃんだってそうさ。
「ねえ?宇宙へ避難したら、もう地球へは帰って来られないの?」
 家は?学校はどうなるの?
 そう聞きたいのであろう次郎に、島も答えを探しながら。
「…ううん。水が引いたら、みんな戻って来て、今まで通りの生活さ。…そうしたら、また…ここでサッカーの練習をしよう」
「うん!約束だよ!!」


 ………ぶわああああ。
 (ここでもう泣いててどうする〜〜〜〜)


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6)ヤマトやめます ヘつづく