感想文「完結編」(1)

感想文コーナー 第3弾「宇宙戦艦ヤマト 完結編」1983年作品


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<はじめに>



  これをやるんか…。
 
 ついにやるんか……。

 ヤマトのストーリー展開は、どれも「は?」とツッコミの入る物ばかりではありますが… 中でも、航海班にとって一番解せないのがこの作品であります。
 旧作を振り返る感想文の第一弾が、コレ。
 …自虐行為も甚だしい、とは我ながら思います。
 ですが…。
 目を背けるのはもう止めました。

 何を血迷ったか、この1年、完結編ばかりをもう3・4度、いやもっと?見ています。世の中は「復活篇」「実写版SBヤマト」なのにさ。何で今さらコレ?

 なぜかと言うと。

 見れば見るほど「おかしい。」
 だから、「リライトしてやる」。
 ソッチへの闘志が、燃え上がっちゃってるからです(爆)。



<完結編を巡るERIの葛藤>

 ……大袈裟だな……w

 そもそも『完結編』は、予告で島が!ってのをアニメージュかなんかで読んだ途端、「あ、観に行くのやめた」と即決したんだった(w)。上映期間中は、テレビコマーシャルも何もかも、全部無視しました(苦笑)。
 そんで、「完結編完全無視」のまま2004年頃まで、ERIは「ヤマト」を忘れたんです。


 島くんが死んじゃう。


 これ、大半の島ファンと同様ERIにとっても、ユキにとっての「古代くんがいない地球なんて、何の意味もないわ」と同じでした。島クンのいないヤマトなんて、何の意味もない……。あたしのせーしゅん(ヤマト)はしまさんといっしょにおわったのよ……みたいな?


 ……そして時を隔てること約20年
 引越しの荷物を整理していたある時。存在するはずのない「完結編」の劇場用パンフレットを本棚の中に発見。

「なんでこげなものがココに?!」

 実はそれは、夫のものでした。夫は別にヤマトファンではなかったのですが、当時誰かに誘われて観に行ったらしい。そして、彼には観に行った映画のパンフはどんなもんでも必ず購入する、しかも片っ端から取っておく…というクセがあったのです。
 あらすじを聞いただけで、それ以上踏み込むことをずっと拒否していた「完結編」なのに、あろうことか、当時の劇場用パンフレットが目の前にある。一体、何年私は「島くんの死」から目を背けていたんでしょう。
「今なら、別に何とも思わないさ」
 そん時ゃ、そう思ったんだよねえ…。

 こわごわ手に取ったパンフレットには、やはり「例のシーン」が(島の辛そうな顔のUP…)。見た途端、大後悔。
 これ、少し後になってやっぱり「見ていたくない」と思い、第三艦橋の美馬さんに送りつけちゃいました。 くれるってんならもらうよ?と言って下さったんで。もう、そのくらい嫌だったんですよ… あれが本棚にあるって事自体も。こんなに年数が経ってるとゆーのに(…って、あれ、ダンナのじゃなかったっけ?爆)。

 ところが、ネット上では二次小説サイトが真っ盛り、2004年頃についつい引っ張り込まれ今に至っているんですが、結局意を決して初めて通しで「完結編」を観たのが2006年暮れの、六本木での「劇場版ヤマト・イッキ見!」でした。
 しかも一人では観られなくて、ヤマトサイトのオーナーさんら多数と一緒に、です。ええ、観終わった後は、ERI、軽く状態でした。しかも、例のウルクのシーンより後はボロ泣きでストーリーさえ追えない始末。

 それが、やっと少しずつ冷静に観られるようになってきたのがつい昨年のこと。とりあえず、と買ったサントラも、一年くらいは『聴くことが出来ずに』棚の中に眠っていました。一昨年のヤマパでも、有志の音楽家さん方が奏でる「島のテーマ」がやっぱり聴くに耐えず(悲しくて、だよ)、耳を塞いでいたという有様でしたし。
 
 それが…。

 ええ、最初は恐る恐る通しでDVDを観て…、やっぱりストーリーすら追えずにボロ泣き、が数回(←しかもウルクに降りた辺りで消す・w)でも、ああこれじゃいかん、とまるで「矢吹丈の最後の試合を勇気を振り絞って見に戻る白木葉子」の心境で見ました。それでも後半ぼろ泣きで、しまいにゃYOUTUBEあたりで途切れ途切れに見る、でまたブワ〜〜っと泣く、を繰り返し……… 
 そしてついに2011年2月下旬。苦節28年、やっと始めから終わりまで、「完結編」のセリフ・ト書きのチェックをするに至ったのでございます…!(←バカ)

 そしたらさあ、「なんじゃこりゃ?」なシーンが目白押し!いや、話には聞いていたんだけれども、今までマトモに観ることも出来なかったもんだから(苦笑)良く知らなかったんです。
 映画作品として見ても、全体としてエピソードがバラケた印象で、だらだらと締まりがない。1作目から踏襲しているヤマトのあるべき「お約束」がすべて反古にされている気持ち悪さも強い。
 それに、アニメだろうと、登場人物の心情の流れをきちんと整理した上で演技をさせるべきなのに、それがなし崩し。タイムラインはメチャクチャ、あったことがなかったことになっていたり、その逆がまかり通っていたり。そもそもヤマトはどれもこれもそういう矛盾に満ちたお話作りを特徴としておりますが、あれは群を抜いてヒドイ。

 ですが、作品としてのその破綻ぶりが、却って哀しみを半減してくれました。だから感想文が書けるようなモンです。事ここに至り、西崎Pの破綻したストーリー作りにERIは改めて心底感謝いたします(…褒めてんだかケナしてんだか…)。


<リライトについて>

 完結編のリライトに関しては(ERIの知っている限りでは)尊敬する某工作班サイトさま、またヤマパかコミケ等で書籍を求めることでしか拝読できない、航海班所属の某Aさま等の偉大な作品がございます。どちらも、我らが航海長・島大介が見事な方法で生き存えています。

 【某工作班サイトさまの作品】では、大幅に設定の変更が加えられている状態でのリライト。ビックリするような発想の転換が見事、としか言いようのない素晴らしい作品です。
 また、【某航海班M・A様の作品】は、限りなく本編に近い設定で、行間を埋めるような手法でのリライト。登場人物も設定もほぼ変えず、過去に起きた“ある出来事”が島の命を救う結果に繋がったとする展開で、その同じ方法でPart1で亡くなったはずの沖田さんも、ハイパー放射ミサイルで大量被爆した古代も、助かっています。しかも、“テレサ”が島の救命に深く関わっているという、航海班らしい素敵な作品。こちらの作品では、あの「沖田さんのあり得ない救命話」までが奇麗に解決していて、それが島の命も救っていることに、思わず感心してしまいます。

 ともあれ、先ずは微に入り細に入りツッコミを入れつつ、感想文を書きます。その後、そいつを元に、新たにERIンちにおける「リライト」を目論む予定です(w)。


 以下、どーでもいーけどERIンちでの完結編リライト計画概要〜〜。

  <設定条件>
  ★ 沖田さんの復活はナシ(すいません、沖田艦長!)。
  ★   ヤマトの艦長は古代。副長は真田と島。
古代が戦闘班長を兼任、つまりヤマトlllの形。
  ★   アクエリアスの重水を積んで自爆したのは冬月。

 この3つが、動かせない条件。もうこの設定で、それ以降の話を書いちゃってるからさ〜(爆)。その他の設定は極力本編をなぞって行く予定。(…どんなだ…)

 それと、「完結編」のタイムラインに元々無理があること、それを出来るだけ自然な状況に戻して時間設定をしたいです(w)。

 完結編は、冒頭のナレーションでA.D.2203年、と言われています。これは、原案自体が「2」〜「lll」を『なかったことにしよう』という発想のもと作られているかららしいのですが、それにしては「lll」にしか登場しない新乗組員・赤木大六や坂巻浪夫、雷電五郎、仁科春夫、坂東平次らが登場しているというパラレル。なにより「デスラーがヤマトの助太刀に駆けつける」という展開が、「アホか、なに言うてんねん」というお寒いことになっちゃってますね(w)。

 なので、ERIンちでは「2」「新たなる旅立ち」「永遠に」「lll」はタイムラインとしてちゃんと存在し、完結編は大負けにマケて、2205年の下半期以降。古代・島・雪らは24か25歳、ってことにしようかと思います。
 ERIワールドで、島がテレサと再会できるのは2209年。まだあと4年もあるので、島、死んでる場合じゃありません(w)。

 では、そろそろなだれ込みたいと思います(w)。

 
     → 【完結編リライト計画/ERIのオリジナル★ライトノベル へ】

 

感想文コーナー第3弾 【宇宙戦艦ヤマト/完結編】

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(1)アクエリアスの宇宙伝説


 この作品、仲代達矢さんがナレーターなんですよね。名優ですが、どうなんでしょう……悪いとは言いませんが、シリーズ中最も陰気なナレーション、だとERIは思いました。

 無限に広がる大宇宙。
 40数億年の昔、宇宙の誕生間もない頃。
 創成期の太陽系に息衝く、混沌の地球。銀河系の外部から回遊してきた水惑星アクエリアス(以下、AQと略)が、引力の干渉で地球に生命の水をもたらした。
 AQの水には、生命の芽が含まれており、それが地球に命の芽生え、生命の進化をもたらした…これが、AQの宇宙神話である。水惑星は、深遠な楕円軌道を描きつつ、地球へと再び接近していた……

 ——時に、西暦2203年。
(あ、このタイムラインのオカシサは、上の方に書いた通りです。なのでスルーよろ。w)

 ここで、銀河系とどっか別の銀河が、垂直に交差し始めるという天変地異、が起きるんですね。惑星同士もぶつかって、爆発したりしちゃって。まあなんか、縄跳やフラフープを2人至近距離でやると、ぶつかって痛い…みたいなことですかね(おい)。
 ………で、ヤマトlllによると、地球から約3万光年の距離にある、銀河系中心部周辺をガルマン・ガミラスとボラー連邦が二分して制圧していた。そんで、その両国家ともがこの銀河交差の煽りで壊滅の危機に見舞われた、と。

 ここでフト思いましたが…(ツッコミとゆーほどでもないんですけど)w
 まず。この銀河交差。
 この必然性が、ど〜〜もよう分からんかったです(w)。単にガミラスとボラーが双方壊滅状態に陥った、だからヤマトが調査に乗り出した、ってのを言いたかったために起こした天変地異???
 というか、ガミラスとボラーがいるところに、ディンギルが割り込むのは三つ巴になっちゃってどうもうるさいから、とか???デスラーを追っ払っておきたかった??(の割に、最後デスラーが出て来てルガールはやっつけられちゃうんであるが)

 そして、デスラーといえば。
 このお方も、不運の人だわねえ。
 最初の母星はヤマトにやられるし、デザリアムにとどめを刺されるし(?いや、あれはご自分でもちょっとやっちゃいましたかね?)やっと築いた新生帝星も天変地異で失うし。でも、民を率いてまたいつかどこかでカリスマ支配を繰り広げるんだろうなあと思うと、その逞しさに脱帽します。一度も滅亡したことのない地球と地球人類は甘ったれてんじゃないかと思っちゃいますね。めそめそすんじゃねえ、ガミラスなんか何度目だと思ってんだ!って怒られそうです。

 余談ですが、それでも「復活篇」にデスラーは登場しませんでした。地球から半径3万光年以内のどっかに、アマールもボラーもガルマンもあったわけですが、じゃああの17年後には、さすがのデスラーも国を復興することは出来なかったんでしょうか……。

 さて。
 ヤマトは、その異常な銀河系同士の交差のもたらした災禍を調査するため、単独で探査の旅に出ています。
 ……それにしても、毎度毎度、どーして『単独?!』って思いませんか?前人未踏の宇宙を旅するのに(Part1では他の船がなかったからしょうがないけど)幾らでも他の艦艇があるのに…お供無し。
 ?? それとも、「lll」の流れで、ヤマト以外の艦船には波動エンジンがなかった?あ、そうかな??『冬月』とかは波動砲持ってないし…ワープしてませんよね…。波動エンジンのない艦艇の航続限界距離は、1万5千光年なんだ、って「lll」でやっていました。あ、そういうことかな…?ん?でも、土方さんのアンドロメダとかの主力戦艦には波動砲積んでるんだから波動エンジンあったよな…ってことはワープもするよな… 民間の船には波動エンジンがない、ってことか。?なんだかワケわかんないんですけど… ???(未解決・誰か教えて)w

(ってことは、「2」で他の宇宙戦艦が全滅しちゃった状態の、「lll」〜完結編までの世界では、ヤマト以外の船はワープできない(しない)のか……? じゃ、やっぱ、島ってすごいんじゃ……? ←それが言いたいわけね・w)


 
 ま、つまるところ、それまではきっとなんらかの音信のあったガルマン星が、突如連絡を絶ったからでしょう。
 艦長は古代進。しかし、ユキは防衛軍本部でお留守番で、レーダー席にはアナライザーがいました。

「ガルマン星まで、あと18万宇宙キロ!」依然応答、ありません!
 太田の台詞が、確か第一声です。
 ガルマン星に接近した彼らが見たものは……
 ほんの数ヶ月前、招かれて降り立ったデスラーの都市。しかし壮麗だったパレスも城下町も、無惨に壊滅しています。

 やはりデスラーの命運は尽きていたのか…。
 
 総統が亡くなったと思った古代は、白いバラの花束をパレス上空から献花します。礼砲を捧げ「デスラー、私はあなたのことを永遠に忘れない」と。(ヤマト農園、白いバラの栽培も始めたんですね!前は赤い花ばっかりだったのに・w)
 ところが、ガルマン星が内部から爆発を始め。
 急遽発進を余儀なくされるクルーたち。
 ガルマン星はヤマトを飲み込む勢いで砕け散って行きます……

 

古代 「島!ワープだ。ワープで逃げよう!」
島  「何言ってるんだ古代!この状態ではワープ計算が出来ない、ワープアウト地点に何があるかわからんぞ!」
古代 「ここにいたって助からんよ!とにかくワープしろ!!」
島  「……よし、無差別ワープ!」

 

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2)むさべつわーぷ、っておいこら。へ続く     感想文コーナー<もくじ>