奇跡 第二章/恋情 (言い訳ページ・w)

毎度おなじみ、解説という名の「言い訳」です。

第二章のサブタイトルは「恋情」…誰の? 島とテレサのオリストなのに、オリキャラがそれぞれに横恋慕。テレサが島以外の人に惚れられる話は今のところ見たことがないんだけど…(w)このまま、二人はそれぞれ別の相手と第二の人生を送るのでしょうか。

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 <テレサが好き。>


 さて、ヤマトのオリストの中には、もちろんテレサが生きていて、島と幸せにやっている、っていうのもある。かくいう私も、某サイト様にベタネタのテレサ救命話を一度だけ、投稿したことがありまス(w)。

 テレサについては、案外好き嫌いが大きく分かれますよね。贔屓目に見てもらっていても天然ボケ、と評されたり、どっちかというと「ヘンカワイイ宇宙人」みたいな扱われ方をします。でも実は原作「2」のテレサは(このオリストに繋がる別の作品「碧」で書いていますが)とても賢いし、勇気があって、強靭な意志の持ち主です。強すぎるかもしれないくらい…。
「2」原作本編をつぶさに見て行くと、その強さに心を打たれます。私のオリストのテレサも、「2」で見せるその強さを踏襲してます。


 実は、テレササイドのロマンスも書きたかった(w)。彼女を心から愛しちゃうのは、島だけじゃなかったと(w)。彼女の主治医のアレス・ウォードにはオリキャラながら、感情移入激しいですね…。テレサが好きだから…私自身が。ま、救命に関った人がいたのなら、そういう流れがあっても不自然ではないし。テレサに心底参ってしまうのがガトランティスの末裔、って言う設定も戦争残酷物語、でなんか好きです。(S?)
 そもそも、戦争っていうのは、哀しくもややこしい事態を招きやすいものです。戦争で死んだと思った亭主が生きていて、どっかで新しい家庭を持ってたとか、這々の体で国に戻ったら、自分は死んだことになっていて女房は別の男と再婚してた……という、アレです。島はともかく、テレサの救命に関わった人がいるのなら、その辺の人間ドラマが出て来ない方がおかしいしね。

 このあと、このややこしい四角関係(w)どうなるんでしょーか。これ実は、書いてた当時もどうなるんだかわかんなかったんです(爆)。よく、キャラが一人歩きする…っていうでしょう。その状態でした。みんなが勝手に動いて、話を作ってくれた。島が一番「俺どうしていいかわかんない〜」って状態だったかも(w)。



<カリスマ支配者デスラー>

 今回、敵はちっちゃいです。ヤマト自体も完全なる脇役、護衛艦。滅亡宇宙国家のボラー、はボラーでなくても良かった。なんか滅亡した星の生き残りで、小さいながらも厄介な敵、という設定がほしかった。随所に戦闘シーンは出てきますけどね、原作ほどのハデなシーンはない。波動砲も使いません。国家ぐるみで戦争になると、話がムダに壮大になっちゃうわ将来にまた禍根が残るわで、面倒くさいので(苦笑)。だから、ガミラスはめちゃくちゃ大国に発展しています。別にデスラー贔屓じゃないんだけどね、デスラーは素晴らしいカリスマ指導者になってますね。ヒットラーの面影は皆目ナシ。銀河系中心部にあったガルマン・ガミラスって、銀河交差で潰れたでしょ。あの後,どうしたか、って話になりますよね、時系列を考えると。

 でも、その前の段階で。
 彗星帝国の中枢が地球の近くで滅亡した直後、彗星帝国の属国だった星はみんなどうしたんだろう……?って思いません?残党はいただろうけど、「2」見てるとズォーダーは「在位5年」目なんですよね。それほど長くない。属国の統制は、各惑星に総督みたいなのがいて、植民地支配をやっていた…のかなあ?よくわかんないんだけど、普通に考えると、植民地は中枢が突然滅ぼされて混乱したと思うのです。その機に乗じないデスラーではない…と思いません?そりゃもちろん、ズォーダーのことはとりあえず元から盟友だと思っていたデスラーなのだから、火事場泥棒のような真似はせず属国を「解放」して行き、望む星には技術協力を申し出て開発を手助けする。食料供給や技術協力をすると、解放直後の植民星はすごく助かるはずで、そうすると「デスラー総統万歳」ってことになる(w)。
そうやってある星を選び、そに新生ガミラスを作り上げた…、という設定にしてみました。
 ガミラス本星が無くなってからは流浪の民だったから、あちこちにガミラスの残存勢力が展開していたわけだし。これはボラーが滅亡した直後も同じで、ベムラーゼをやっつけた直後にはその統治国家を全部、植民地解放して支配権を獲得していったと考えてもおかしくない。解放、という恩着せがましい名目で、その上恐怖政治を敷かなければ、まじでデスラー率いるガミラスは恒星間巨大国家にのし上がることも出来たはず……。
 というわけで、私のオリストではその通り、デスラーはカリスマ支配者です…キザだしね。未だにスターシャ命の独身だしね(w)。

 

 <反物質パワーが発現する仕組み>

 これねえ、悩んだ。正直マジ迷いました。
「2」では、「反物質を使う」って彗星帝国側に言われているテレサなんですが、どこまでが超能力で、どこからが反物質なんだろう、って。

 大体、「反物質」ってひと言で言いますが、色んな反物質があるみたいです。自然界に存在するのは陽電子。水素の反物質が「反水素」。SFになると、反物質が物質と接触して消滅する時に起きるエネルギーを利用した「対消滅エンジン」ていうのもある(スタートレックに出て来た?)。でも、現実には対消滅の際に発生するエネルギーよりも、反物質を人工的に造り出す方が大変で、エネルギーもよりたくさん必要なのだそうです(意味ねーw)。

 なので、テレサの場合はサイコキネシスによって、何か未知の物質の「反物質」を体内で作り出せる、と。それをぽいと空気中に解放すれば、ボカン!!てなる(w)と。確かに、そうだとしたらこれはすごいことです。大規模な施設も材料も無しに、彼女の身体の中で対消滅エナジーのでかい反物質が作れるのだとしたら、デスラーが欲しがるのも無理ないです。基本的に、反物質を使う時テレサは自分を守ることも出来る(サイコキネシスバリアで)けど、余りにも規模が大きいと自分も巻き込まれちゃうんでしょうね。

 さてじゃあ、「2」で彼女が送っていたすごいハイパワーの電波は、単にサイコキネシスだったと考えるべきですよね。枯れた花を再生するのも、テレザリアムを飛ばすのも、ESPの範疇です、ただしこれも桁外れの出力ですが。


 彼女は、超能力の範囲も広くて、この設定にも悩みました。サイコキネシス、テレポーテーション、テレキネシス、テレパス、は確実に使える…操れる、んです。でも、「自分でもどうすることもできない」のが、反物質なんですね。なので、サイコキネシスが本人の意思に係わらず何かの原因で暴走した場合、勝手に体内で生産されてしまうのが反物質、という感じで話を展開しました。

 催眠療法で記憶を操作する、と言うのはよくある物語ですが、テレサの主治医のアレスは脳細胞のニューロンとそれを繋ぐシナプスを、選んで焼き切ると言う外科的アプロ—チでテレサのPKを封じます。彼はガトランティスの末裔なので、デスラーを蘇生させたほどのレベルの医学を修めている。しかもインプラントケーブルなんていう電極を使って、外から脳細胞をいじれるの。死んだ人の記憶も同じ方法でたどれる、と言うまさにSFっぽい設定(w)。

 でも、あんまり脳細胞をいじってるのでテレサの具合が悪くなってしまいます。これは第三章の内容なのですが…主治医は今度は脳ではなくて、外部からテレサの能力を封じる装置を必死こいて作ります。…いい奴なんですよ、アレスってば…。

 

  <次元断層>

 ふふふ、これもねえ。

「次元の裂け目」って、「2」でも、サルガッソから脱出する時にヤマトが通ったトコなんですが、あれの設定はどうなってるんだろう?

 「断層」っていうと、ERIはいわゆる、プレートテクトニクス関係のことしか解りません。が、その感覚で書いちゃってますね。相反する方向へずれて行く二つの地殻プレートは、その間に割れ目(隙間)が出来る…アイスランドのギャオなんかがそうです。(反対に、プレートがぶつかり合うところでは押し合って行くうちにバチン!とずれて、直下型の地震なんかが起きます。ちなみに日本の地下にあって大きな地震災害を起こす活断層は、これです)そういうモノが、宇宙空間にもある、と(w)勝手に空想。んで、この断層と断層の間の隙間を、「回廊」と呼んでいるわけです。これをガミラスは通路として使っているんですが、流動的に広さが変動するので、親衛隊員などの精鋭部隊しか使えない、って言うことにしました。しかも、次元断層ですからね、内部は時間の逃れが通常空間とは違うんです(ヤマト2でもサルガッソがこんな概念で語られてましたネ)。しかし適切な方向へ向かえばすごいショートカットになるわけ。これも言ってみればワープの一種なんじゃないか?と思ったけど、単に話を短くまとめるのに必要だった、ってだけのことです……(w)。なにせ片道82万光年ですから(爆)。マトモに書いてったら、往路はずっとワープシーンだけになっちゃう(w)。でも、復路はこれを通らず、普通に連続ワープをして帰ります。珍しく、復路で問題が起きるんだ…このオリスト。



<バイタルコントロールシステム>

 ハリー・ポッターに出て来る、忍びの地図だっけ?誰がどこにいるか、城内の地図に名前が出て、足跡がつく魔法の地図。あれみたい(w)だと思った。ただしこれは居場所だけでなく、身体状況が解る追跡装置。

 これを作った目的は、作品中にも出て来るけど「行方不明者を出さないため」です。トリアージ(災害時医療)にも使える。これが結構重要です。
 島くんは、ここのオリストではディンギル戦でも被弾して戦線離脱、人事不省のまま生還…って設定になってますが、彼だけでなく他にも似た状況で喪われた命がたくさんありました。

 外壁装甲を修理中の工作班や艦載機隊、空間騎兵や砲塔手…まるで取替可能な部品のように消費される命が多すぎる。負傷した際、適切なトリアージが優秀な人材を救いますし、救える人命に限られた医療品を回す、まだ息があっても救えない人命は切り捨てる…その判断は常に医療班の悩みの種だったに違いありません。人間がそれを担うことの重さは察するに余りあります。
 このトリアージをめぐる話も描いてみたいと思ったけど、すっごく重い内容にならざるを得ない(特に、佐渡先生や雪にとって)ので、避けています。だって、戦争時におけるトリアージは、主に「救えない命を切り捨てる医療」になってしまうからです。
 バイタルコントロールシステムは、それを極力減らしたい、という思いから作ったものです。ちょっとマジ入ってるんだよ。



<デルマ・ゾラ>

 これがさー、昔描いてたオリストマンガからの発想なんだよね。思念波を移動エネルギーにする……っていう発想自体がもうモロSF。ブラックホール砲くらいスゴイ。つか、実用化されたのはハガールがいたからで、アノヒト自体も得体の知れない存在(w)。
 ハガールがいなければ実現しなかったもので、司和也の気力がなかったらそれもあり得なかった代物。ハガールがいた宇宙では、反物質は生命エネルギーに使えるし。ナゾの人の作った、謎の装置ですネ。わはは。これについては、あまり深く考えずにアニメチックSFだと思って読んでください(全部深く考えたらイカン!)w。ネーミングにも特に意味はありません(爆)。「こういうもの」なんだと思ってくだされば幸甚です。

 ただ、このマシンも持ってたら無敵だろうなあ、と思う。動力が「人間」てのがエグいけど、通常ワープ出来ないだろう、という場所にも亡霊のよーに現れて、いきなり至近距離から砲撃、で数秒で消えられたら手も足も出ません。波動砲発射準備している最中にやられちゃいます(w)。さすがに動力に問題があるのでだんだん使えなくなって行くんですけどね。

 

<キャラ設定画でーす>

美人しか描かない(爆)。レオンは描いてみたけど、ルトゥーは描いてみてない…イケメンのはずなんですが、爺さんの方がスキだ(w)。

アロイス・ベムラーゼ

おかーさん似、はガチだな。なんとお父さんの原作での設定は、「原始的野蛮が23世紀の皮膚をすっぽり被ったよう」と言うエラい言われよう(爆)。お父さんと唯一同じなのは瞳の色、だけですね(w)。

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さて、第二章の言い訳はこの辺でおしまいにします・w 次章ではやっと(w)「再会」します…

 

 

  

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