このページは、もともと「旅立ち」というオリストの後にくっつけていた独り言…がベースになっています。唐突に「島は雪が好き」から始まっていますが、それは「旅立ち」の内容が…<ヤマト2の第4話で、遅れてヤマトに乗り込んだ島が、実は雪も連れて行ったんじゃないか…というモノ>だったから。 もう、まーーーーったく脈絡もなんも気にせず書き散らしております(汗)、唐突だったり乱暴だったり。ま、その程度のモンなので、島のご贔屓さん以外の方にとっては「100%読むだけ無駄」なページではあります(爆)。
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(※トリアージに関してはこのずっと下の方に↓あります・汗)
ERIは、きっとバカがつくほどの「島くんファンです」。
だから、テレサも好きなんですが、実は雪ちゃんもスキなんですよ。なぜかと言うと、島はもちろんテレサのことは愛していますけども、雪のことも別の意味で愛してるだろう、と思うからなんです。
単純に、例えば、Part1で、初めて補助エンジンを始動したヤマトでガミラスの索敵機を撃墜するシーンがあります。古代に握手を求める島に雪が加わって、頑張ろう!みたいに3人で手を握り合う…んだけど、雪の手を握ってるのは島。「しっかりね」と言った雪に、「君もだ」って返しているのは島なのよ。その前から、防衛軍本部で自己紹介した時にも、とっとと自己アピールしてたのは島でした。とにかく島は、雪に一目惚れ(に近かった)、それは否定できない事実です。
「2」でテレサに出会って別れた後にも。テレザートが自爆した直後、島を支えて第一艦橋に戻って来る雪ちゃん…支えられてる島も、多分雪ちゃん以外には支えられたくないだろうと思われ…(w)。テレザートが消滅してしまった後、打ちひしがれて異常に仕事に打ち込むしかなかった島を、一発で立ち直らせたのも雪ちゃんだったし。二人で話をしている時の、その時の島の顔がね.すっごい優しいのよ。
「新た」の最初の方でも、島くんは「お前たちが早く結婚しないとあの世でみんながやきもきしてるぞ」だなんてすごいセリフを吐くんだけど、一番やきもきしてんのは俺だよ、って言いたかったのではないかと(w)。余談だけど、その後アナライザーが例によって雪ちゃんのスカートをめくるんだよね…その時の島の顔ったらないんですよ(爆)。驚いてるけど、正面でガン見(w)。
「永遠に」でも、イカルスに到着してから真田に「雪がいないな」と言われ、島くんだけが堪らず下を向きます…かなり露骨です。だって、自動操縦とは言えプロの自分がそれを解除することもできず、結果的に雪を置いて来ちゃったのだから。操縦席に座ってた手前、島だって努力はしたはずなんです。それ以上に、島くんは雪ちゃんのことを特別視している、それが露骨に分かるシーンです。
★『島は、ずっと雪が好きだった』
初めて防衛軍中央病院で出会ってから、完結編で不覚にも早世してしまうその時まで、ずっと。
私は本編を見ていて、そう感じます。
多分、雪ちゃんのこととテレサのこととは分けて考えてるんだなあ、って思う。死んじゃったテレサには、確かに「永遠の恋」ってくらいの愛(?)を誓ってるんだろうけど、例え親友の彼女であろうと雪の場合は別格なんすね。私にはそう見える。
……しかし、こういう見方って、もしかしたら島×テレサファンにはちょっと嫌なのかもな。
私はレッキとした島×テレサファンですが、「島くんはテレサ一途じゃなくちゃ駄目!!」とかは全然思わないんです。逆に、島くんが大好きだからこそ、彼には自由に生きて欲しい、と思うのよ。例えば好みとしてはテレサや雪ちゃんタイプでも、結婚するのは京塚さんタイプだった……としてもそれはそれでぜんぜんいいんじゃね?って思うわけ。それに案外言われてることだけど、島はどっちかというとモテるし女性の扱いに慣れてる男だと私も思う(後述しますが)。だから、テレサの後にも女性の噂はけっこうあったんじゃないか、とも思います。それがイヤ、だ、って人もいますよね…うん、いると思う。
けど、人間ってそんなに一元的に生きてるもんじゃないわけでしょう。誰かと結婚して子どもがいても、心の太陽みたいな存在ってどっか別にいたりするじゃないですか(その場合、えてして現実よりも美化されてたりすることが多いが)。心の中に「もはや偶像」とも言えるほどのテレサの存在があったとしても、生身の女性の温もりとかそういうモノから隔絶されて生きて行けるほど、彼だって超然とはしていませんよ、坊主じゃないんだし(w)。
しかしながら。「完結編」では、島が雪ちゃんに「好きだった」と口走る前兆みたいなエピソードは見あたりません。だから、かなり「あのシーン」は唐突でした。ずっと好きだった、ていうのの前振りで、何か回想シーンがあっても良かった。次郎くんの回想だけじゃなくてさ。
強いて言うなら、雪が操縦席で治療を受けている島の額の汗をハンカチで拭こうとする、その手をハンカチごと握るじゃないですか…。あそこがそうなのかな。あのシーンは「1」を想起させるんですね。
「1」の4話、はじめてワープを成功させた直後。大汗かいてる島くんに、雪ちゃんがハンカチ(花の刺繍入り)を差し出すんです。
女の子って、フレグランス使うでしょ。雪ちゃんはナース出身だからあんまり使わないかもしれないけど、ハンカチに香り付けるくらいはしてただろうと思う。いや、石鹸の匂いだっていいじゃん?
とにかく、差し出されたハンカチには、出会った頃から変わらない雪の香りがあって…。朦朧としてても、ああ、このハンカチは雪の、って解ったろうと思うんだ。そういえば、初めてワープ成功したときにもこうやってハンカチ、貸してくれたなあ…って……(どわあああ、滂沱の涙っ…)。
だからこそ、出て来たセリフなのかもしれないな、とも思いました。
「…君を最初に見つけたのは、古代じゃなく俺だったんだもんな」
……そっか……脈絡は、あったんですね。
完結編で、島が今際の際にテレサのことを口走らなかったのは、彼女のことを大事に思っていたからこそだと思うんです。だって、本当に大事な人の存在は、自分の中だけで完結してればいいのであって、ことさらに人に言うことじゃないわけよ。あそこで、「ああテレサ、もうすぐ君のそばへ行くよ」的なこと口走ってたとしたら、そっちの方が私はイヤですね…そんな台詞、あざとくてヤだ。
雪ちゃんの存在は、島にとってずっと心の太陽だった。あの台詞は「自分の死を確実だと思ったから」こそ出て来た台詞だった。そうでなければ、きっと一生伝えるつもりはなかっただろうと、私は…思うんです。
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★ 彼は決してイイ子ちゃんじゃない。
さて、こんなことあれこれ考えるようになったのは、テレビ版の「1」からずっとシリーズを見直していて、「島大介」って、ファンが言うほど「冷静沈着」でもないし「慎重」でもないし、まして「誠実」でもない、って感じたからなんです。イイ意味でだよ? 言い換えると、彼が平面的ないい子ちゃんじゃなかったのが分かって嬉しい、とかいったところかな(w)?
運行スケジュールに異様なほど執着して、目上だろうが上官だろうが食って掛かるという(w)バランスの悪さも持ってるし、機雷に囲まれていて、「危ないから、ヘボって言わないから艦を止めて」って頼み込んでいる古代に、「嫌だ!意地でも通り抜けてやる」って言い放つバカっぷり。「アンタの意地で艦全体を危険に晒すか、このアホ!」って、大のご贔屓の私でも突っ込んだよ(爆)。島には、誰かこうやって突っ込んでやる人間が本当は居たら良かったのにな。真田さんも案外、古代と同様血の気が多くてぶっとんでく部分があったでしょう。だから、全部一人であれこれ担って、古代の手綱締める役目を背負い込んでた彼は、大変だったろうと思います(w)。
他にも、徳川さんに「このバカヤロウ」発言、しかも「謝れ」と言っている沖田艦長に「どうしても謝らなくてはいけませんか」と口答え。この身の程知らずの熱血野郎のどこが「冷静沈着」「慎重派」なんだ?(爆)
たとえば「2」では、ヤマトはずっと艦長不在。真田と古代と島が3人で試行錯誤しつつ作戦を決め航海が進んで行ってた感じなわけです。ところが古代は艦長代理とは言え、しょっちゅう島や真田の「こうしよう」に頼って決断しているんですよね…合議制ともほど遠い、ちゅうか(w)あの3人、かなりバラバラ。「2」を観ながら、シナリオチェックしてたもんですから、マジでそう思いました。
宇宙気流から脱出した直後なんか、島の「エネルギーが足りるわけがない」に押されて古代は波動砲発射を止めようとする、でも真田が「自分で出した命令は途中で止めるな、実行しろ」っていうんでその根拠も分からず波動砲を発射するんですよ。その時は真田が「こんなこともあろうかと」てんで開発していた新兵器のおかげでエネルギーはこっそり補充されていたから結果としては良かったけど、状況判断としては島が正しかったわけです。こういう一体誰が艦長なのさ?といわんばかりの状況が「2」の随所に出てきます。
島、艦長代理だってだけでは古代にはそうそう盲従しない(w)。ただし、重大な事を決定するにあたってはその立場を尊重してたけどね。
★ 彼の、失言。
ああでも、いまだにこれだけは!彼に言っておかなくちゃ、と思うことが……↓
…雪ちゃんに、「コーヒーくらいまともに入れられるようになってよ」と言ったあの!一言、あれは拙かったよ…。あれで雪を古代に持ってかれたようなもんだと思うぞ、真剣に(爆)。こういう、女の子に対する発言の軽さったら!!(爆)しかしそこがまた魅力(←バカ)。
あと、「頼むから相原に謝っとけ!」
「2」での、テレサとの通信に関する島くんの行動は、前振りがまったくないので突然どうしたんだよ、って確かに思うんだけど、一応先に庇立てしておこう。
通信の件ではあの冷静沈着な航海長の性格が豹変しちゃった、みたいな様子になりますが、その前から結構彼は無茶をさせられてたことを思い出してください…。最初は、彼にしてみりゃもってのほか、とも言うべき命令違反を犯して一緒に来てくれ、と言われ、あろうことかドックのゲートは壊さなきゃならないわ戦闘衛星も壊さなきゃならないわ、こともあろうに最新鋭艦アンドロメダにわざとニアミスしなきゃならないわ(……絶対、この辺までは、懲罰モンだと覚悟はしてても親に迷惑かけてるなあ、って彼は考えたと思われ。)これ、例え命令自体は古代が責任者として出してても、ヤマト実際に動かしてんのは島くんだからね。だんだん「もうどうなとなれ」的な気分になってきてたかもしんない。その辺の感じ方はね、確かに個人差があるでしょう。南部や相原は、そのセリフからしても「謀反人扱い上等だァ!!」って感じてたらしいけど、島にとっては多分そうではない。謀反人の疑いが晴れて、正規に調査へ向えるようになった時点での彼の台詞にそれが表れている。
「早とちりで終ってくれた方がよかったかもしれん」って。
謀反人扱いのまま、何日過ごさなくちゃならなかったのか、と考えると、島くんは一体どれだけのストレスを感じて過ごしていたんだろう、と気の毒になってきます。その上、航海スケジュールがまったく決まらなかったんですよ。ただでさえ観測しいしい航路を決める、なのに観測すべき距離どころか、方角すら定まらない…。運行計画に「1」であれほどこだわった彼にとって、これはかなり苦痛だったのだろうと思われ。
それで、相原をぶっ飛ばして、通信を乗っ取った(w)。それまでずっと我慢していたことを考えれば…相原くんには悪いけど、限界だったんでしょう、と。
しかし、それはそれ。
たしかに部下かもしれないけど、島の、相原に対する態度はあまりにもひどい。階級は上かもしれないけど一応同期なんだしさ。相原には絶対謝った方が良かったと思うよ?なので、私のオリストでは所々で島が相原に然るべき敬意を表したり、謝るべき所では謝ったりしてます(w)。
とにかく島って、見てるといちいち相原には遠慮がないのよー…。というかむしろ、例の通信の時は明らかに見下してるよね。……それをものともせずに付き合ってくれてる相原の方が、島よりよっぽど人間ができてるとしか思えないのは、私だけでしょうか(w)。
★ 案外チャラ男。
さて、失言とまではいきませんが。
「テレサ、君は一体幾つなんだい?声からして、多分美しい人なんだろうなあ。身体はほっそりしていて……」の迷セリフ。
記録に絶対残るような公式の通信で、しかも本人が聞いてると言うのにあんな妄想爆裂なセリフを…(w)。まあ、ヤマト世界では古代&雪が見つめ合うわ、相原ちゃんだって押し花見せ合ったりとか、ワケの解らんことを公共の電波でやらかすんですがね。
………個人的には微笑ましいと思うけど(w)。
島くんファンとしては、「あの島さんが、こんな浮っついた事を言うなんてッ!」なシチュですが(正直私もそう思いましたよ、最初にあれを聞いた中学生のときは…)、 しかし「1」に戻って思い出してみましょう……1話だったかな、雪に「オンナニハワカラナイ」と言って怒らせてしまったアナライザーに対して、「このバカ!いいところで!(じゃますんなよ)」発言をしてる。あれは明らかに落込んだ古代をダシにして、雪と仲良くなろうとしてますからね、かなりチャラ男だからね(w)。それも、親友の最後の肉親が亡くなったのを横目で見ていながら、そばでそういうことしてるわけよ?正直冷静に古代の身になって考えたら、なにこいつ、信じらんないKY!!って見損ないそうよ(苦笑)。
一方、例のテレサに対する発言はかなりストレートで、正面から褒めてます(敢えて褒め言葉と言おう。妄想満開、な台詞だが)まともに言われたらかなり恥ずかしい口説き文句なんで、普通ならドン引き間違いなし…。(w)ただあの後、テレサは黙っちゃうんだけど、まず100%彼女は生まれて初めてオトコからあんなことを言われたのだと思われ。褒められて嬉しくない女はいないからね。どうリアクションしていいか分からないで、赤面して通信を切った、と(w)。だとしたら、あのセリフが決定打になって、テレサは「島さん」に惚れたのだと考えても可笑しくないのだ。
しかし。
ちょっと冷静に考えてみると、島のあの台詞は、多分テレサにとってはやっぱり衝撃的だったんだと思います。なんでかと言うと、いままでテレザート星の位置だの距離だのしか聞かれなかったのに、突然「キミ自身について訊きたい」という風に話題が変わったから。
これは驚きますよ…照れますよ。あのチャラ男的発言が、行く行くは地球を救うきっかけになったのであれば(w)、全然オッケ、じゃないでしょうか。(ダメ?)
一方、散髪コサージュについては、何をか言わんや、でございますが…。いやいや微笑ましいじゃないか、新米とまるで同レベルでさ!(爆)しかもセリフは「あ〜〜さっぱりした!」だよ(w)どの辺切ったんだかわかりゃしないのにだよ?!おしゃれ、っていう範囲じゃないよアレ。他人には分かんない程度のトコが伸びちゃってて、自分で許せなかっただけ、っていうか??…もう島くんったら!!可愛くって可愛くって!(もしかしたら、サルガッソに入った時の急激な老化・wで、髪がぼうぼうだったのかもしれん。描かれてないがその可能性は、ないとは言えない…★←例えばこんな・w)
★ そして。可愛いと言えば。
彼はお行儀がとてもいいのですよ。そこがまたツボ(w)。例えば、「1」での、ヤマト農園で取れた果物のフレッシュジュースの飲み方。他の野郎どもは、真田さんもふくめてほとんど、せっかくストローを雪が差して出してるにもかかわらず、みんなコップから直飲み。ストロー使って行儀よく飲んでるのは島だけです(w)。お行儀は育てられ方の問題だから、性格とはまた別かも。いや…単に神経質なだけなのかもしれないです、はい。自分では用意しないくせに、いつもポッケに奇麗なハンカチとティッシュが入ってないと我慢できないタイプ、っていうか?(w)
それと、これはまったく根拠の無い個人的想像ですが、島さんって手(指とか爪とかね)が奇麗なタイプの男じゃないかなって思うの。航海班の仕事自体もまず汚れようがない内容だし、いつも手袋してるしさ。操縦桿ダコくらいはありそうだけど(w)。
そして、素直ですよね、彼は。(もはや褒めまくりモードに突入)例えば、「1」で、波動エンジンが一発でかからない、その時に「連動スイッチがオフになっていました!」って正直に大きな声で言っちゃう。全然取り繕わないの。次郎くんにレイをもらって、古代に皮肉を言われた時も、「いい気になってた、すまん」って謝れるところとかさ。
「2」では規律違反を犯すのがすごくイヤで、「周囲の反対を説得してから…」って言い張る(ああ、だから彼は絶対駆け落ちをしないタイプの男だと思ったりもしたわ…爆)。
「3」で、艦長に就任した古代との間に確執が生まれた時も、結局「俺はお前を妬んでたのかもしれないな」って正直に言っちゃう。
んもう、 なんてなんて素直なの〜〜っ!!すっごくイイ子!!(なに?この”お母さん発言”)
★ 彼の短所がたまらなくスキ。
ま、ともあれ、なんか、ど〜〜も私も含め盲目的な島くんファンは、「大人で」「誠実で」「実直で」「冷静沈着で」「穏やかで」「優しい」……などなど、その「長所」しか見てないような気がするんです。が、短所もすごくたくさんあって、「頑固」「何かに執着すると見境なくなる」「お調子者」「意地っ張り」「すぐ手が出る」「カっとなると止まらない」「仕切り魔」「言っちゃあいけないことを言っちまう(KY)」「目上の人に失礼」……などなど、短所の方が多いくらい(w)。
私は、そういう彼の短所がたまらなくスキなんです。脚本家によって、島くんの描き方が微妙にブレる場合があるけど、無理矢理「冷静沈着」云々と言うキャラクター設定にこじつけてあるエピソードの方が、不自然に感じる。つーか、彼の「ぎゃああ、信じられない、こんなこと島くんはしないワッ」的なシーンの方が圧倒的にスキ…(爆)彼はだから、実はそういうアンポンタンでお茶目なところがあるにも関わらず、一生懸命古代を支えるために自らクールな人物像を演出してるんじゃないかなあ、って思う。気苦労が耐えないよな。
★ しーかーしーなあ!!!
以下はまあ、言い出したら止まらない、完結編のグチですが…。
アクエリアスがワープに入るまで「あと20分」って真田さんが言ってるんですよ。「20分」、あのケガ放置したら死ぬよ!!つか、手当てする時間、「あるじゃん!!!」めっちゃ「あるじゃん!!」医務室へ行かないまでも、「手当てする時間あったじゃん!!!」…と声を大にして言いたい。
以下は描かれていない部分での妄想ですが……
災害時医療(戦時医療)に、トリアージというのがあります。ヤマトでは二次創作上でも描かれているのを見たことがありませんが、戦争なのだからそれは付き物なはず。雪と佐渡とアナライザーだけではン十人単位の怪我人のトリアージを捌ききれるはずが無い。衛生兵(米軍の、コールマンみたいの)が10人単位に一人くらいいる、という描写はないが、百歩譲って、普段のバイタル管理が万全になっていて、それ以外にトリアージロボットみたいなのがいたと思うんです(災害時医療では、治療に当たる医師以外にトリアージ専門に動く医師がかならず存在します)。
で。島はCT射出口を開くために第一艦橋へ向う傍ら、トリアージロボかなんかにタグマークつけてもらったのだと思う…彼なら絶対そう言うことは忘れません。「歩ける」んだから、21世紀の判定法がそれほど変わらなければ判定はグリーン・タグ、トリアージでは一番軽傷(一番後回し)、とされる怪我。戦闘中のトリアージでは、救える命から救ってくのが定石なので、「歩ける人」は後回しになるのです。
<参考までに>
START法 (緑、赤、黄色、黒タグの意味)
1歩けるか?
歩ける→緑→状態の悪化が無いか絶えず 要観察
歩けない→2以下
2呼吸をしているか?
気道確保なしで十分な呼吸が出来る→黄
気道確保が無ければ呼吸できない→赤
気道確保して 呼吸が無い→黒
呼吸はあるが頻呼吸 または除呼吸→3
3ショック症状(血 低下、意識レベル低下等)が有るか?
ショックの兆候が有る→赤
ショックの兆候無し→黄
緊急を要する色の順は、赤→黄色→緑→黒、です。黒は…死んでるか、助からない・もしくは手が回らないと見なされて、治療は施されません…例えまだ息があっても、その状況下でなければ助かるだろうとしても、切り捨てです。(この辺の話は、作ろうと思えば凄くたくさんの「重い」話が出来ちゃう。ヤマトで医療に当たってるのは佐渡先生と雪だけでしょう。あの二人がよくノイローゼにならないな、と私は不思議だった。トリアージロボに黒タグつけられて、見捨てなくちゃならなかった命もあっただろうし…)
でまあ、トリアージロボ、か自動でトリアージ判定を下す機械があちこちにあったんだろう、と勝手に創る。…それで、島は「ああ、これならしばらくは大丈夫だ」って勝手に判断して第一艦橋へ向かっちゃった、のかもしれない。
けどね…右横っ腹は下手すると肝臓でしょう。ボクシングでいったらレバーブローだよ……どんだけ痛かったか。ううう…かわいそすぎ……(涙)。肝臓を酷く損傷していたら、肝移植でしか助からないのに、そんなことは多分、素人の島にはわからなかった。(制作サイド、もしやそこまで考えてあの場所にしたのか、被弾部位!?ちょっと怒モード…)
それに、トリアージのグリーン・タグは、緊急性は低いけど、定期的に様子を見ないといかんのです。それを、上記の理由によって「自分で」放置した。まだ大丈夫だと、思っちゃった&席から離れるわけに、いかなくなって行った。
……島、そこまでバカだとは思いたくないんですが…どんなにアンポンタンでも、そればかりは…(泣)。
ヤマトの操舵手として、「あの席」の上で死ぬ、っていうのは本望かもしれない。絵的にもその「本望さ」加減が出せてるかもしれんけど。…そして、ヤマトを「完結」させるのであれば、沖田艦長よりも「生きていられちゃ困る」のが島、だったんかもしれんけど。
もしも島があそこで負傷し、死ななかったら。トリチウムを積んだヤマトをアクエリアスへ突入させるのは自分の役目だと、彼なら考える。だって、自分が航海長なんですよ?あの船の。もちろん、一通りの操縦なら島でなくても、沖田さんでもできるんでしょう。けど、ここぞと言う一発勝負なんだから、自分が操縦して行かなきゃだめだ、って、島なら考えます。
でもそうするとね、沖田さんの見せ場がなくなっちゃうんだ(w)。沖田さんがヤマトと運命をともにして果てる、のがヤマトの最後であるべきだと、Nプロデューサーは目論んでいたわけで。けど、そうすると島が邪魔なんです。これ、ストーリーテラーとしては不自然な発想ではない。だから、責めるつもりはないです。ストーリーテラーとしてシナリオをプロット通りに考えようとすれば、私でさえ多分、沖田さんに最後ヤマトを連れて逝ってもらうために、航海長を先にどうにかするでしょう。最後の見せ場、地球を救ったのが「島」じゃ、締まらないんですから。(くそ!いや、でも。もしも島が健在だったとしたら、下手したら彼が地球を救ったヒーローに?だああ、どっちにしろ、だめじゃん!島、死んじゃうじゃん!!!)でもね、フツーに考えたら、そうなるよね。
それと、ずっと描いて来た絵的なものを含めて、制作者サイドの感覚として、島はヤマトの象徴でもあった、のだろうと思いますがね。名実ともに、ヤマトを動かす人間をなくすのが、ヤマトの最後だと。……それだけ、「見せ場作ってやった」的なものも感じますけどね……それまでだって、「島のテーマ」なんて曲すら、なかったことも事実ですけどね………
それでも………死なせないで欲しかった。航海長が邪魔なら、意識不明の重体、でよかったじゃないですか!?殺すことはなかった。その辺に対する制作サイドへの怒りは、いつまでも多分消えません。(しかも復活編やるからね、結局何のために島が死ぬことになったかと言えば、単にもうシナリオの都合、ってだけのことじゃないですか。)
それに、雪ちゃんが本気の医療従事者であるなら、ただでさえ「歩ける」グリーン・タグの人間を、そばにいて死なせたとあっては、後悔してもしきれないでしょうね…可哀想に。
※ 島は「3」以降では副長です。副長兼航海長。ですが、どうもピンとこなくて。なので、ここでは「航海長」を連呼しております。気にしないでください。
★ そして、とってつけたようですが、<カッコイイ考>・笑。
島くんの何がカッコイイって、アナタ、ヤマトを動かしてる時の島くんが、何よりカッコいいのよっ!!
操縦中の島くんはモウ、ほんっと「冷静沈着で慎重で古代と対照的」ですよ。ヤマトの動きがすべて、島くんの動き。ヤマトを見ていて、それだけで島くんが今どうしているか想像できる(爆)。この辺はほとんどビョーキ。発進の一部始終がもうたまらんし(補助エンジン動力接続、から始まる一連の発進シークエンス!)ワープ、ミサイル回避、宇宙海流を乗り切る、小惑星帯を高速で突っ切る…。
特に、「2」5話でアンドロメダを振り切って小惑星帯を突っ切るシーン…「おい、少々荒っぽく行くぞ!」……あのセリフ!もう萌え死に寸前…。土方司令に「やるな…」と言わしめているのは「ヤマト」じゃないんだよ、「島の操艦技術」なんですよ!
他の追随を許さない、まさに稀代の操舵士!!
「2」の25話で、海中からの離陸をアナライザーがやってのけてるシーンもありますが、あれはそもそもフィルムの使い回しだし(w)、こじつけるとしても「一度島くんがやったのをフライトレコーダーのよーなもので記録してあって、そのデータをメカであるアナライザーだからこそ流用できた」という風に解釈してます、ハイ!!
……まあ、冷静になってみると…これは、子どもが「大型トラックや飛行機や電車を見て運転手さんに憧れる」系のLOVEなのかもしれないけどね(爆)。
以上、とりあえずここまで……語り始めると多分まだまだ止まらないから。
通常「島くんファンであれば納得しかねる」部分も、まるごと愛してしまってると言う、ビョーキな私の主張、でございました。(……長いよ!!)
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