そんで、参考までにテレサの使える超能力について、
一般に言われている超能力との比較を載せておきます。
<ESP/extrasensory perception>
日本語では超感覚と呼ばれ、通常の人間には認識できない現象を認識し、時にはその現象に干渉する能力を指す。サイコメトリー(psychometry、接触感応)、クレヤボヤンス(clairvoyance、透視能力)、テレパシー(telepathy、精神感応)、プレコグニション(precognition、予知能力)、ヒプノシス(hypnosis、催眠能力)などがある。
PK (Psychokinesis/サイコキネシス) は、日本語では念動力と呼ばれ、精神の力で、手を触れずに物を動かしたり、高熱・低温、電磁波などを発生させるなど、物理現象に干渉する能力を指す。アポーツ(aportation、物体取り寄せ)が代表的。
また、この2つに分類されない能力もあるとされ、テレポート(瞬間移動能力)が代表的。/以上、Wikipedeiaより抜粋。
「宇宙戦艦ヤマト2」本編によれば、テレサはESPのうちのいくつかと、またPK、テレポーテーションを使うことの出来る「超」超能力者として描かれています。
さっすが宇宙人(w)。けどそれでも、島に対しては失われた体液を補うものが必要だったわけですねえ。
てなわけで、彼女の腕から出てた管に流れてる液体が透明だったのは、直接輸血ではなく成分輸血だったからだと考えます。自分の血液を、彼に与えても害のない成分(血小板・血漿とかの部分血。それだと今の医療でも黄色い液体で、赤じゃない)を抽出する機械に一旦通してから輸液している、と。そもそも異星人なんだし。だから、当然ですが島からはテレサに直接の輸血(いわゆる赤血球及び全血輸血)はできないんじゃないかと思われます。
それにしても、「そういう技術」を彼女は持っていたんだよ。たった一人で生きて行かなくちゃならなかったのだから、健康には気をつけてたはずだし、万が一自分が意識を失ったとしても治療や蘇生を行ってくれるシステムがテレザリアムには備わっていたと考えても不思議じゃない。
少なくとも、彼女自身にも常人以上の天文学、物理学、解剖学(医学)の実践的心得、加えて言語解析の能力もある、いわばすごい才媛だった…と見て間違いないと思いますが、どうでしょう?
★ どうして彗星帝国ではあんなに恐れられているのか?
さてここですね、最も話の膨らませ様のある部分は。
「2」最終話。緑顔オヤジのビビリ方…ハンパないですが、一体どうしてでしょうか。テレサ、過去あいつに何をした? …本編を見てると、過去にオヤジとテレサは何らかの形で接触しているんじゃないかという気になって来るんですよ…。
「2」1話/ズォーダー「あれは我々が簡単に手を出せぬただひとりの女だ」とかサーベラー/13話「恐ろしいのはテレサを怒らせること」とか言っている。
で、1話で大帝はさらに「奴が動きだすことはとうにわかっていた」…って言ってるのです。……大帝、以前に彼女と会ったことがあるんじゃありませんか…?その上で、このセリフは空元気、ただの強がりにも聞こえるのは私だけでしょうか。
いずれにせよ、「ヤマト2」の第1話以前から…ヤマトと地球が白色彗星のこともテレサのこともまったく知らないうちから、テレサと帝国はなんらかの繋がりを持ちつつ地球に関して水面下で動いていた、という事をにおわせる「2」本編脚本が、大変興味深いです。それはもしかしたらヤマトがイスカンダルへ向う前から始まっていたのかもしれません……
★ 島以外に対して、どうしてあんなに無愛想なのか?(w)
しかも多分、メンクイ(w)。というのは冗談ですが。つまりは平常心を保っていないと力のセーブが効かない、と判っているからブアイソなのです。
それから、彼女は多分、ムサい野郎どもが単に嫌いなんだとも思われます。「2」8話で、テレサがデスラーとゴーランドとの通信をテレザリアムから傍受しているシーンがあります。ゴーランドはテレサをヤマトに接触させてはならないと、デスラーに口を酸っぱくして言っている。大帝自身は「たかが女一人」と強がっていますが、ゴーランドは心配だったわけだ。しかも、ザバイバルの師団がすでにテレザートに上陸していたことも、彼女は知っている。自分の周りにうようよ湧いて出たこういう男ども、戦争好きで乱暴で傲慢で、ああいやだ…と思っていたと考えられます。彼女、「また…この星が戦場になってしまった」って、嘆いているではないですか。
さてここで、テレザリアムへ招いたヤマトの男どもです。(15話)
斎藤。まさに態度も乱暴だし怒鳴るし、テレサの嫌いな男の代表みたいなヤツ。…だから、とことん無視して背中を向けた。気持ちはわかります。で、真田はまあともかく、古代はとりあえず花束を持ってたんですよ、だから島と間違えたのかも。花束からは雪の優しい心遣いを読み取ることが出来たから、勘違いしたのかもしれない。(私としては、「そんじゃあ、通信で惚れたはずの島の声を、アンタ聞き分けられていなかったのね?!」って呆れたんですけど……花束に気を取られた、んだと思ってあげよう、ってことで妥協してます・w)
けどね、拙いことにここで彼ら、笑っちゃうんです。…いや、真田と斎藤は古代を笑ったんだけど、テレサにしてみれば自分が笑われたのと大差ない。これって、彼女にしてみればちょっと腹が立ちますよね、なんで笑ってんのよ、って(w)。
なので、島が来るまで待ちましょう、って言うのは、気持ち判らないでもないです。島さんには教えても、失礼なあなたたちには教えたくないわ、って思うのもそれほど不自然じゃないでしょ(w)。
そういうところがね、無愛想…に感じるんでしょうね…。これはヤマトクルーサイドに感情移入して来た番組視聴者としては当然なんですが、ちょっと冷静になって彼女サイドの感覚になって見ると分かり易い。そもそも他人が苦手なのに、地上で戦闘を繰り広げて来た硝煙臭いむくつけき野郎が3人も来て、自分には判らないことで笑ったり、怒鳴ったり、しかも自分が力を貸すことが当然でもあるかのような態度を見せられたら、なんで愛想良くなんかできましょうか。
まー、まだまだあるんですが、こんな感じで本編をつぶさに見て行くと浮かび上がって来る彼女のキャラは、今まで私が思っていたのとちょっと違い、まことに人間臭くて魅力的で、思わず庇ってあげたくなる健気なキャラなのです。今では、テレサが愛しくてたまりません……。
彼女に関して、島が仲間に言えないまま終ってしまったことも、たくさんあるのです。島に代わって彼女を語ってみるという試み、でしょーか…。
それではしばし、お付き合いくださいまし。
そして、最大の留意点なんですが…
ここのテレサは「2」限定です。「さらば」のテレサは別人なので、頭から取っ払ってお読みくださいますと光栄でございます。
な、なんて長い前書きなんだ……もう読むの止めよう。
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