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<毎度おなじみ、言い訳コーナーで〜す。>
※……このお話、「完結編」の島のテーマ辺りをうっかり聞いてたらヤバかったです……そーゆー自虐的なこと、航海班の皆さまはなさいませんようご注意ください……orz
え〜〜〜、実はこの話は、ERIがこのサイトをやろう、と思って、「テレサを生還させよう」と色々考えて、で、本編(特に『ヤマト2』)を舐めるよーに観てみました結果、出て来た「疑問」がもとになっております。
さらに、最近「航海班★ラウンジ」オーナー澪子様とメールで話題になったことでもありまして…。
世の中は2010年12月公開の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」で盛り上がっとるっちゅうにのう。私ら航海長応援団はそんなモンそっちのけでこの話題にのめり込んでおりましたのじゃ(w)。いいんだよ、放っとけ。実写版の島もいいけどやっぱりアニメの島大介!彼がNO.1なんだよ。
……なにか?
<島にとってのテレサって、「なんだったんだろう?」>
もしかしたら、私が今まで思っていたよりも「島はテレサを好きではなかったのかもしれない…
航海班、しかも自称「島×テレサのカップリング推奨委員会会長」(w)が、そんなこと言ってちゃ本来タブー、なのでありますが。なんかこの発想、本編を見れば見るほど肯定されて行くんですよ。恐ろしや…
その根拠は、まず…2人の相対していた時間の短さ。
島は実質、2回テレサと会っただけ。時間にして合計でも数時間、といったところでしょうか。その間の2人のセリフをチェックして行くと、まったく「好きだ」「愛してる」ってのはない(もともとのシナリオには、島が「僕はあなたが好きだ」と言っているシーンがありました。ですが、本番収録までの間にそのセリフは消えて、「僕はどうしたらいいんだ!」に変更されているんです)。島にとっては、「これから始まる恋」だったのでしょうねえ……。それなのに、その後彼女は勝手にヤマトからいなくなるわ、自分の知らない所で勝手に死んでしまうわ。
視聴者の私たちは、テレサが昏睡状態の島に向かって嫌って言うほど「愛しています」を連呼してるのを見てますが、あれ、島はひとっつも聴いてないからね?
状況を俯瞰すれば、「ああ、俺ってすっごい愛されてたんだな」とは判っても、その実感は…おそらく島自身にはほとんどなかったに違いない。つか、彼女の思いはあまりにも崇高過ぎて、スケールが大き過ぎて、ただのハタチの男の子にしてみたらショック受けただけ、一体何だったんだ…、あれは…という状態なんじゃないだろうか、と。
しかも、そこまで愛された…という事実だけが残って、自分はぽつんと取り残されたわけです。島にしてみれば、永久に返せない借りをテレサに作ってしまったようなもので。感謝はしても、それを愛とか恋だ、とは思えなかったかもしれないな……と。
そこで出て来たのが、この話でした。
<テレサは島が大好きだった>
でもですね。テレサの方はそうじゃないんですね……
彼女は、すっごく島のことが好きでした。それは「2」をずっと追って観てれば判る。「ヤマト」と言ったら、必ず答えてくれるのはあの「声」でした。テレサにとっては、「ヤマト」とは島大介、みたいなものだったんです。その上、「この星にあなたを一人で置いては行けない」「置いて行くくらいなら、僕も残りたい!」ですからね!!
これも考えてみれば、島にとっては「口説き文句」でさえなかったでしょう。むしろ思わず出てしまった言葉ですよね。でも、そんな一連の台詞でも、テレサにとってはもう人生180度変わるほど衝撃的な言葉掛けだったのでしょう……それで、あそこまで島に対して献身的に行動できたんだなあ、と。
ただ、彼女の命と引き換えに生き残った島がどう思うか…までは、彼女はきっと考えが及ばなかったんだと思う…それだけ、もう最後の方は必死だったんですよ。
犠牲にしたのは彼女の場合、命だけじゃなかった。何年も決意してきた「命を奪わない」という誓いを破ってまで、つまり、自分の長年心に誓って来たものを投げ捨てても、島を助けたかったんだよね。でも、それを背負わされた島がどう思うか、までは……やっぱり、考えられなかったんでしょう。
これが、悲しき「島とテレサの意識のすれ違い」。
まるでシェークスピア悲劇のよう。
そして、男と女の意識って根本的に違うでしょ。
女は恋愛を精神論で捉えがち。でも男は、身体と精神はバラバラで動かせる生き物。
テレサは島と恋愛していたと思っていたかもしれないけれど、島はそこまでは思っていなかったかもしれません。生還して気がついたら、知らない所でそんなことになってたんだから。
第一、弱冠二十歳の彼は、あのテレザートのテレサをそんな短時間に性の対象とは見ることは出来なかったでしょうし、その後も彼女の愛情の大きさにただ圧倒されただけだっただろうと。だからこそ、恋愛したとは捉えていない可能性が高いんですな。
加えて、自分の存在がテレサの不戦の誓いを破らせたという事実。これは島にとってはきっと、永遠に悩みの種です……しかも、本編通りなら、島はこんな複雑で中途半端な心境のまま、戦死させられちゃうんですよ……(ToT)その上「雪が好きだった」って口走ったからって、なんか死に際にまで批判されて〜〜〜〜(泣)。こんな複雑な心境の元凶のテレサより、目の前で笑ったり怒ったりしている雪を見て島が慰められていたとしたって(例え古代のものだとしても)、そりゃあ仕方がないことなんじゃないかなあ…。
島は、多分テレサを忘れることでしか、この辺のもやもやを処理できないだろうな、と思うんですよね。自分だって、普通に恋愛したい。それには、変にテレサのことを大きな存在としていつまでも持っているわけに行かない。
そこが現実主義のようでいて、実は思いっきり現実逃避。
太田は反対に、自分だったら身も心もテレサに捧げたいと思うらしい。だから、ロマンチストなんだな。だから、自分だったら、と考えてみることが出来る柔軟性も持っている。
「自分の星は滅ぼしてしまったけど、その同じ力で島さんと島さんの星を守れた。だからテレサは幸せだったんじゃないかな」太田君は太田君なりに、テレサが今どう思っているか、と言ってくれたので、島はちょっと救われたかもしれませんね。
けど。
人にはそれぞれ、「自分」というものがあります。
ERIの描く島がこうだからといって、島は本当にそう思ってるかと言ったら、そんなの「わからない」。
各人がこうと思った島くん像で、いいんだと思いますよ。
それは、皆様それぞれ……です。
ただ、このまんまじゃあまりにも島が可哀想だし、悲しすぎるから、テレサにも島にも生きて再び恋愛できるチャンスを作りました。それがウチのサイトです…
テレサを「もう忘れた!」と決めたはずの島、結構うじうじと引きずってまして、結局実質は忘れてないのよ……現実逃避してるだけ(w)。紆余曲折あるけれど、ここでは7年後に再会しますからネ。
ま。結局の所、一番のロマンチストはERIさんだったと、そゆことで、ひとつ。
★この件を、太田君交えて検証してみたレポートがございます。ええ、しっかり「レポート」でございます。は?オタク?ヲ?は?……なにか?これを論理的にまとめて読みたい方は(w・&太田の突っ込み、彼の意見を知りたい方は)「休憩室」へどうぞ……
★さらにですね…
これじゃああんまり島が…つか、テレサも可哀想。と言う訳で、この救われない話と対になる、ちょっと救われる話も用意してあります……これは、カンペキERIの妄想ワールドですが……
「A Time Virus」(1)〜(3) よろしかったら、口直しにどうぞ……w
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