「奇跡」あらすじ

この「奇跡」ってオリスト、とにかく長いんです。400ページ文庫本上下巻に相当する分量…。

だもんですから、<あらすじ>載っけておきます。

「ヤマト」なので、「行って帰る」がお約束。

島は地球を旅立ち、テレサと再会し、彼女を地球へ連れて帰ります、ま、ぶっちゃけて言うとそれだけの話さ……(ふ)。

 

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<第一章・第二章までのあらすじ>


 西暦2209年。
 強大な恒星間宇宙国家に発展したガルマン・ガミラス帝国からの要請により、地球の地下各所に眠っている高濃度放射性核廃棄物をガミラスへ運ぶ目的で新造された、地球防衛軍の特殊輸送艦<ポセイドン>。
  元ヤマト副長・島大介は、無人機動艦隊管制システムの完成による功績を認められ、新造艦<ポセイドン>の艦長に就任する。アンドロメダ星雲圏、地球より約 82万光年の距離にある新生ガルマン・ガミラス帝星を目指し、宇宙戦艦ヤマトを護衛艦として伴った<ポセイドン>は、壮途に就いた。<第一章/基点>


  ところが、ガルマン・ガミラスは1年ほど前から謎の敵に悩まされていた。ワープでも瞬間物質移送でもない、新しい空間転移法で奇襲を繰り返す敵艦隊…しか しその数はたったの数隻。さしもの超恒星間大国ガミラスも、この敵には翻弄され今や全域が厳戒体制に置かれていたのである。ガミラスの元首デスラー総統が 地球の負の遺産、高濃度放射性核廃棄物を欲したのは、それがほんの僅かな量でガミラシウムをも凌ぐ高エネルギーとなるからだったが、そればかりではなかっ た。
 デスラーは「ヤマトをガミラスへ来させたかった」のだ。
 それは、ガミラスが外宇宙で保護した「テレザートのテレサ」の能力を甦らせるためだった。

  反物質を操る能力を持っていたテレサ。かつて彼女は、島を愛するがゆえにその力を解放し、白色彗星帝国の敵母艦を殲滅した。反物質の力を使い果たした彼女 を護ったのは、碧の宮殿、テレザリアム——その昔、宇宙のオアシスと讃えられ、ガトランティスをも凌駕したと言われる高度な科学力を誇ったテレザート星 の、科学の粋を集めた小要塞であった。 彗星帝国母艦の爆発に耐え、主人の盾となり大破した宮殿は、だが残る全機能を彼女の再生と保護に傾け宇宙に漂う繭 となっていたのだ。
 テレザリアムの名残、その繭のような小惑星の中に眠る仮死状態のテレサを保護し、その覚醒に向けてデスラーは尽力した……彼のもとには、かつて総統自身も蘇生の恩恵を受けた、ガトランティスの奇跡の医療技術に長けた天才科学者、アレス・ウォードがいる。
 テレサは、なぜ反物質の力を解放し地球を救ったのだろう。ヤマトの存在がその答えを持っている……彼女の能力を甦らせるためには、ヤマトが必要だ。…デスラーはそう推察したのだった。

 地球を出発した第一次特殊輸送艦隊は、冥王星付近の次元断層を探索中、謎の敵艦隊に遭遇。それが6年前に滅亡したはずのボラー星の艦隊だと判明する。戦闘に突入してしまう輸送艦隊。が、そこへガミラスの一個師団が駆けつけ、地球艦隊は難を逃れる。
  ボラー星艦隊の謎の空間転移法は、人間の思いを利用した思念波移動装置<デルマ・ゾラ>によるテレポーテーションだった。光よりも速く、障害物の有無に関 係なく、目的地の正確な座標さえあれば80万光年の移動も一瞬だ。ただし、その動力源となるのは人間の意識。<デルマ・ゾラ>に繋がれ、思念波を搾り取ら れていたのは、島の部下、航海長・司花倫の兄、和也だった。
 一方、テレサは仮死状態から甦り、ガミラスの医師たちの手厚い看護を受けて回復していた。デスラーの狙いは、テレサの反物質パワーの再発現だ。それさえあれば、ガルマン帝国はさらに無敵になるのだから…。
 ところがテレサは制御の利かない自分の能力を忌み嫌い、2度とその力を使いたくないと決意する。それを知った主治医のアレス・ウォードは、総統の命令に背き、テレサの能力が発現しないよう策を弄した。
 アレスがテレサのために罪を犯したのは、彼女を愛してしまったからであった。
 その頃、テレサが生存しガミラスで待つことを知らない島は、航海班の部下・司花倫に次第に惹かれて行く。7年前に死に別れたはずのテレサが生きているとは、島は思いもしなかったのだ。


 さて、次元断層の異次元回廊の中をガミラス艦隊の先導のもと、一路ガルマン帝国圏へ向かうポセイドンとヤマト。ボラー艦隊の生き残りは、<デルマ・ゾラ>を使って逆襲すべく、彼らを追う。
 次元断層を出たその先に彼らを待つものは、生か死か、愛か別れか……!? (すげ〜語り口上…。木村幌さんの声で読んでください〜)w

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