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ええっと、久々です、ERIの言い訳コーナー(爆)!!
解説…というより、なんと言いますか、『言い訳』なんだよな(w)。
まず、まるっきり書き忘れてましたがこのサイドストーリーのタイトル、「RESOLUTION」ってのは何か。……ん?もはやサイドストーリーでもなんでもない?
はあ、さいでございます、これはもはや「宇宙戦艦ヤマト復活篇/のサイドストーリー」などではなく(w)、復活篇の設定を拝借して好き勝手に生き返らせたキャラをメインにデッチ上げた、パクリ気味オリジナルストーリー、ってなところでしょうか、はっはっは(おい)。
ええっと、もとい。
「RESOLUTION」=「決意」n.
これは、誰の、何に対しての決意なのか、ということですね。
ひとまず、この第一章ではこの舞台の立役者が大体出揃って、各々なんか決意してます。
「島が、二度と戦いに手を染めないと決意した」
「古代が、自分に向けられた敵意を受けとめようと決意した」
「雪が、古代を支えるため辛い役回りに甘んじる事を決意した」
「次郎が、自分が兄貴とテレサを護る、と決意した」
そして、「テレサが」。
「自分より先に死んでしまうであろう島を、永遠に愛する…と決意した」
ぐあー、歳取ると色々、人生が重くなってくるんだよ。
自分で復活篇の設定で話を作っておいて、そのなんちゅうか、話の重さに押しつぶされそうだと感じてしまってるバカモノです……しかもこの後、復活篇の設定によれば「カスケードブラックホールが地球に向かって進行してくることが判明する」んですよね。
あーあ、どうなっちゃうんだろうなあ〜〜?(わざとらしい…)
<本当に強い、って、どういう事なのか>
さて、上の「決意表明」の中でもERIがとても気になっているのは、実は雪の決意を支えている感情です。
「お母さんなんだから、強くならないといけない」
その神話を、徹底的に壊したい。
ERI はそう目論んでいるのです。
「母は強し」と「男のロマン」とは、どこかおバカな共通点があると思いませんか? 敢えて言えば、それはどちらも「神話」なんです。ヤマトの根底に流れているエセ任侠、男のロマン。これは、とりもなおさず「母は強し」の上に成り立っている。女神が出てくる理由はそれでしょ?雪が紅一点で時には古代をも凌ぐ女丈夫なのも、イスカンダル天竺にいるお釈迦様がスターシャなのも、身を挺して島(地球)を守ったテレサも、幼いサーシャも。母の無償の愛、の具象ではないかと思うわけ。(クイーン・オブ・アクエリアスは異色だけど、冷静に見るとやっぱし、母の胸にお帰り、みたいな態度だよね?)
でもね、ナニを勘違いしてるんだろう?と思うんだよね…。
お母さんだからって、無敵なわけでも強いわけでもない……挫ける事もあるし、放棄する事だってある、泣き崩れて役に立たない事だってあるんです。そうでしょ?
それでも、どういうわけか、確かに気がつくとすごい困難な場面を乗り越えてしまっている事ってある。
それは、強さではなくて、しなやかさなんだ、とERIは思うのです。
辛い出来事に折れてしまっても、いつかもう一度、ゆっくりと起き上がればいい。今は参っちゃって寝ているとしても、心のどこかでその努力をしている人に、誰も文句を言う事は出来ません。
雪も、テレサに「お母さんなんだから強くならなきゃ」と言いかけて、それがどこかおかしい、という事に気付きます。お母さんだって、自分のために泣いていい。まず自分を大事にしなきゃ、子どものためになんか頑張れない。まだ雪は、完全にその事を認識したわけじゃないですが、段々状況が厳しくなって行くにつれて、それを理解して行きます。
まあ、それを傍から見ていると、とくに男性から見ると「母は強し」みたいに見えるのかもしれないけどね……違うんだよ、という事を言いたいんですよねえ。
何が本当の強さなのか。
ヤマトの世界で言うところの強さって言うのは、要は「負けない事」みたいな安直な表現になってるけど、本当はそうじゃない。すごく漠然としているけど、それが伝わったら良いなあ、と思ってます、ハイ。
まあ、仮にね、自分や家族が殺されたとしても相手を傷つけない、恨まない。…それが出来るとしたら、すごく強い、と思う。不本意ながら、本編「2」ではテレサは最期に、愛する人を護ると言う大義名分を傘に、彗星帝国を滅ぼしてしまいました。そういう意味で、「2」の終り方だとテレサがとっても可哀想だった。だから、ERIの創る世界では、彼女は最初に誓ったことを貫きます。ま、これも「RESOLUTION」と言えばそうなるのかもね。
<色々脇役登場w>
ええと、ERIとしては可能な限り、オリジナルキャラクターを出さない方向で行きたいと考えていましたが、やっぱりちょっと無理があります。
そこで、ヤマトシリーズから傍役たちを(w)色々呼んできました。
「雷電五郎」
ヤマト3で、航海班所属の相撲チャンピオン(爆)として、ちょろっと出てきますネ。完結編でも浜辺に顔出してたんじゃないかな?島を「航海長様」と呼び、自称島副長の用心棒、とか言っていました。今回は、退役していて民間パイロットとして島の部下になってもらってます。
彼の性格設定ですが…。ある方がむか〜〜〜し書かれたオリスト(未発表)の中で、やはり島の部下として登場した雷電の性格設定を、そのまま拝借しております。気は優しくて力持ち、よく気のつく性格でマメに島(とテレサ)の世話を焼いてくれます。
「小林優人艇長」
ハイ、復活篇の新生ヤマト「パイロット」、小林淳クンのおにーさん、という設定です(w)。ま、彼はほぼオリキャラか。2213年にはまだ小林淳は小学生なので、まあ登場する事はないんですが。弟の淳よりも思慮深い、けど根本的に似た者兄弟です(w)。タレ目だしね(爆)。ここんちも、年の離れたパイロット兄弟、って言うことになりますか。島大介は憧れのヤマトの操縦士、小林淳にとっては神様です(爆)。これは、「復活篇へのプロローグ」と同じ設定です。
「桜井洋一」
ハイ、この子も登場です……桜井は2213年には中学生、小林より3学年上ですんで、どうにか持って来られた感じです。この子が案外、次郎とウマが合いそうだとERI、常々感じていまして(そりゃあもう勝手に)。
サッカーで次郎とは面識がある、という。しかも、復活篇本編ではどう考えても「この子、スキップ(飛び級)してるよね!?」という優秀な人物です。次郎との共通点が結構ある。
ホントは、桜井のお兄さんを島の乗る船の艇長にしたい、と思ったんだけど、「洋一」じゃないですか〜。彼は、長男なんですよ(爆)。
その他、機関長はかつて、徳川太助と一緒にヤマトへ初配属の日、連絡艇で一緒に転覆してズブヌレになった機関員、なんて設定があります…(w)
で、乗組員が出てきたので<ホワイトガード>という船についてもちょっと言い訳を。
これ、お分かりだと思うんですが、要は「コードブルー」です(w)。
最近ではドラマにもなってるので知名度は高くなっていますが、今でも各地にドクターヘリの基地があって、各々細々と活動していますよネ。自治体によって支援体制がかなり異なり、運営に苦労しているところもあれば、ドラマのようにバンバン活躍しているところもあるようです。
ヤマトの世界には「なんでこれがないんだろう?」と不思議なモノってたくさんあるんですが、せっかく一度出したのに使わない無人艦隊、放射能に苦しんでるのに放射能対策班がない、戦争なのにトリアージする医師がいない。このフライト・ドクターというのもそうです。「3」で、ヤマトが偶然通りかかったから救われたバーナード星開拓移民の山下トモ子一家。あの宇宙時代に、アメリカ開拓時代並の無謀さです…ありえないっしょ!
まあこれも一種のツッコミから出てきた発想なので、他にも際限なく出てくるだろうとは思いますが(w)。
船のモデルはちょっとないのですが、ヤマトの半分くらいの船だと思ってください。名前?ホワイトガード、って言う名前は、そのまんま「白の衛兵」ですね。衛生兵、のイメージでしょうか…ソ連の10月革命とかとは無関係です(w)。
<ごめんなさい>
さて、古代クンが一人深宇宙に旅立つ理由となったのが、責任追求訴訟を起こされたから……っていう設定についてです。
「完結編」本編では、まさかの沖田艦長復活、&ヤマトと共に自沈、っていう展開でした。だから、殉職、引責辞任、の形でカタがついていて、防空駆逐艦が盾になって撃沈されていてもヤマトが責められる事もないし、沖田さんが艦長として船と共に自爆してるから艦長責任とかそんなのもない。
ところが、ERIの世界では沖田さんはずっと英雄の丘でお眠りになっていますので、古代がヤマトの艦長です。冬月がトリチウムを積んで自爆したので、ヤマトは生還。……こうなると、盾になって死んで行った人たち(の遺族)は黙っていないでしょう。
地球は結果的に勝利しましたが、僚艦を盾にした…というヤマトの勝ち方に解せないものを抱く人間、は無数にいたことでしょう。ことに、遺族感情、は難しいものです…国連の決定でイラクに出向いた米兵が事故や誤爆、いわゆるフレンドリーファイアで死んだと来た日には、国で待つ遺族の、政府に対する反戦感情は凄まじいものです……それと同列とは言いませんが、ヤマトが頼んだわけじゃないにしろ、ウチの家族を盾にしておいて生きて帰ってくるとは何事だ、という感情を持つ遺族は少なからずいたでしょう。
誰が悪いわけでもない、とは思います。自分で設定作っておいて、これが一番、辛いと思った。
「完結編」を見ていて非常に後味の悪かった、あの『冥王星会戦でヤマトの盾になった防空駆逐艦隊』ですが、見ていると全艦内の乗組員の合意、なんてのを取る暇もないほど衝動的に、ハイパー放射ミサイルの前に飛び出して行ってるんですよね。あれは、ディンギルの坊やの感情を逆撫でするための脚本…なんですが、よく考えりゃ、とんでもない展開ですよ。
実際に、太平洋戦争では<大和>の盾になった軍艦があったそうですが、せっかく「ヤマトよ永遠に」で無人艦隊、というモノを出したのに、どうしてそれを役立てなかったのか理解に苦しみます。史実として、大和の盾になった僚艦があった、じゃあヤマトではその史実を逆手にとって、盾になったのは前作に登場した無人艦隊、地球人の叡智も捨てたもんじゃないぞ、そういう展開にすりゃあどうなんだよ…、と分かっちゃいても無駄吠えしてしまいます。
ERIの世界では、島が無人機動艦隊をせっせと作り、かなり有効な防御艦隊として規模拡張もしてました。だから、復活篇本編のアマール星域の決戦でSUSのハイパーニュートロンビーム砲…で殲滅されちゃった護衛艦隊も、無人機動艦だってことにしてる。それだったら、盾にしようがなんだろうが責められる事はないし、逃げ遅れちゃったって中には誰もいないんですから、胸を痛める必要もありません。あの場面では、古代の艦隊司令としての采配の不手際を云々する声もありましたが、護衛艦が無人艦だったら、古代くんには何の落ち度もないよね。
さて、こんな風に…
こっちの物語も、微妙に復活篇やら完結編やらの補完を試みるという展開にはなっておりますな(w)。
次郎が成長してるのも、面白くって(w)。ついには「俺が兄貴とテレサを護る」なんて言い放ったからね!(爆)出来るのか、次郎!?
しつこいようですが、オリストなんてのは書いてる本人が楽しけりゃいいんですから、この後の始末、どうなるのか…なんてことも正直分かりません(おいこら)。けどまあ、復活篇の筋は決まってるから、それと同じ方向へ展開します、という事だけは確かです。
それでは、続きが気になる人だけ、第2章へお付き合いくださいまし……(w)。
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第2章(1)へ続く