感想文(15)

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(15)

<イヤ〜〜ン、出た>

 ゴKブリか。…もとい。
 ……ねえ。
 なんでここへ出てくるかな。
 地球、飲み込んでから出てくりゃいいじゃん。アンタ、ここで早まって正体暴露しちゃったから、自滅したんだよ?
 ……と言ってやりたいんですが…。

  紫マン登場!!ああもうホント、しょーむな……



「うわああああ」またもやパニクる上条(w)とコバ、桜井。
「お前は!!」

 初めてコレを見る美雪、思わずおとーさんに抱きついてます。イヤ〜〜〜ン!!
 うにょんうにょんうにょん。


<…この時を待ちこがれていたぞ……>


 またまた、言わんでもいいことをぺらぺら喋るんだコイツ。
<あの移動天体はブラックホールに見えるが…実は我が世界への扉。我が世界の次元転移装置が、次元の裂け目を作り出しているに過ぎない…>
 この宇宙に存在するものは、星も人も資源。地球よ、我が世界に喰われるが良い…そしてお前たちは我らがエネルギー資源として生まれ変わるのだ…うにょんうにょんうにょん。


<さらばだ、古代………>



 ああああー、また喋るだけ喋って消えたよ。しかも今度は、自分の首締めて行ったよ……orz(しかし、古代って名前はいつ覚えたんだ??)



 紫マンの消えた後、古代は速攻で気を取り直します。

「…そうか、人の作った物だ!!」
 真帆、ECIの機能をフル稼働させて、次元の割れ目の上を探れ!!
 総員、最後の最後まで諦めるな!!



 ECI、フル稼働。真帆ちゃん、必死の形相でブラックホールを分析。
「どこ?…どこにあるの!?」
 
<古代艦長!!ありました!>
 開口部から300キロの地点に、異常な重力点が…!!




<こんなこともあろうかと!>

 真帆ちゃんの必死の分析で、紫マンがポロリしたウィークポイントが発見されます。


「あれを波動砲で撃つぞ!」
「しかし艦長!重力圏の影響で、一発では撃ち損じる恐れがあります…!」
 振り向きざまに、工作班の木下君。多分これがピンでの最初で最後のセリフのような。
「一発ではな。しかし一度に6発全弾を発射するならどうだ」
 古代の言葉に、忙しく解析する真帆。


<…理論上は可能です。しかし、ヤマトの船体が保つかどうか…!>
 それを聞いた第一艦橋の面々、しばし沈黙……しかし、ここで古代の名台詞。


「生き残るべきはヤマトではない、地球だ…!」


(おとーさん、おかーさんは?)by傍で聞いてた美雪@再びオヤジに不信感……というのは置いといて。
「そうだ…!やりましょう!」
「艦長!」
 清々しく同調する皆さん。



 間髪を入れず、機関室から双子の叫び声が。
<機関長!!>
「どうしたっ」 
 波動砲発射システムに予想もしない変化が起きていたのです…

<全弾発射システムが、作動しています!!>
 今までプロテクトがかかっていたんですが、全弾発射のリスク計算をすることでシステムが立ち上がりました…っ!!
「真田さんだ!」
 叫ぶ太助。
「俺たちの知らないヤマトが、まだあったんだ…!」コバも感無量。

 真田さん…!!
 全弾発射は、あまりにリスクが高過ぎて、出来れば使うことのないようにと……。


 しかし、必ず入れ込んである、これがヤマトのお約束ぢゃないかっ!

 こんなこともあろうかと!!



 「ようし、ブラックホール内部へ全速前進!」

 ブラックホールの内部へと突入するヤマト…!


 次元の壁に触れ、溶解する第三艦橋…真帆ちゃんとこ、風が来てるってことはかなりヤバいよね…コンソールもなんか黒くなってるし…
「艦長、あと3分です…っ!!」
 予告編のCMでは、ここで真帆が「ヤマトの船体、保ちませんっ」って言ってましたね。
 
 上条、波動砲発射シークエンスに入りますが、ビビってしまってます…それを古代が押しのけ。「俺がやる!」総員、目を塞げ!(やった、それでこそ古代くんだっ!!一番古代君らしいシーンだったぞ〜〜次の決め台詞は要らんけどな!!)

「我らが地球と太陽系の命運を賭けて……

 発射!!」

 



 いやー、無理矢理な発射にロケットアンカーは吹っ飛ぶし、発射孔は切れ痔みたいになってるし……(←引っ込め)
 (すいません)
 そして見事、地球を目前にしてカスケードブラックホールは消滅…!!


 勝利に沸き返る第一艦橋——
 手を握り合うコバ、桜井、上条。
 なだれ込んでくるクルーたち。

 真帆ちゃんとECIは傷ついていますが、…きっと無事なのでしょう。
 次郎は?そして、救われた地球に残る、真田さん、そして佐渡先生は………



 傷つきつつも勝利したヤマトは、エンディングを乗せて地球へと向かいます——。

 




 
星に命があるとするならば


 君はその命を守り切れるのか 


 名もなく生まれし消え往く運命よ


 愛しき人の命…君は守れるのか

 



 祈り続けよう未来の子どもたちへ


 闘い続けよう愛する人のために

 


 
 この愛を捧げて君を守りたい


 幾千億の星に誓う永遠の愛を…(2番は割愛。フルコーラスだったよもちろん)


 


 画面は、ブラックホールが飲み込んだ太陽系の星々が、還ってくる…という描写。コンソールパネルに突っ伏したままの真帆ちゃんは、大丈夫なのかな。で、雪は…?
 この後、真田さんはまたしても大変です……地球の復興、と同時に今度はアマール駐在員も置かなくちゃだし。防衛軍はアマール派遣軍と地球防衛軍とに分断されるんでしょうか。次郎は今度は、アマールから人類を連れ戻さなけりゃならないんですよ…。アマールに居残る人もいるだろうし…イリヤは「そんなのきいてねーよ」って怒りそうだし……。


 まあ、ともあれ。


 無限に広がる大宇宙
 静寂と光に満ちた世界……

 死に往く星もあれば、生まれ来る星もある…
 そうだ、宇宙は…生きているのだ——

                        

(第一部 完)
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 いや、ちょっとまて。

 ……第一部って。

 ……そう会場全体がざわついたのは、言うまでもありません………。(しかも、ERIが試写会の後観に行った別の劇場でも、かならずここで失笑が……。

 嗚呼、上映開始直後は「原案/石原慎太郎」で失笑を買い、ラストにはこの「第一部」(完)…で笑い。

 いいんだもん、それでもヤマトが好きなんだもん、と言って強がる往年のファンでございました…。(でなきゃ、サイト運営なんかやってねーよ!!フンだ!!)

 

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                                    (完)

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