Consider (2)完結編後はありか?

 あーー、これって「復活編」の話じゃないので、念のため(w)。
 完結編後に島を救命する余地があるかどうか、です。


「有り」か「無し」かで言えば、「有って欲しい」のがファン心理。
 まあ、それが二次創作の真髄つーか、その心理無くして二次はあり得んし。ただ、原作有ってこその二次なので、それ相応の敬意は払いたい。…だけど、「ヤマト」に関しては、松本センセと西崎氏との間ですでにその敬意らしきものが吹っ飛んでおり…。なので、ファンサイドとしても何でも有り、っちゃあ何でも有りだろう。まあ、所詮二次創作だかんな、各人が好きにスピンアウトしたってかまわないんだよな。



 ただ一応、自分のスタンスらしきことを覚え書きとしてまとめて書いておきましょう。

 原作で「起きたこと」を、「なかったこと」にして二次を作る。その逆も。
 原作をいやっていう程見た上で、各キャラが発するであろう、台詞や状況…を作っていくのなら、いいと思う。過去の出来事を創作するにしても、本編のキャラの生き様にすりあわせができるエピソードなら、私にとっては許容範囲。



<原作本編とのすりあわせ>
 ……ここがミソかな、と思うんだな。
 原作をこれでもかとゆーほど見て、自分の作ったこのエピソードはどの作品のどの台詞、どの動きから派生してる、というのを言えるなら、二次としても許されるだろ、とERIは考える。「本編とのすりあわせができない程度にしか原作を見ていない」なら、二次ではなく三次、ほとんど創作じゃないかと。もちろん、それだって「有り」。それが「妄想」の具現化なので、否定するつもりは無い。

 ま
ここに書いてるのは、あくまでも、私自身のスタンス。へえ、そうなんだと言う程度のもんです。あんまり気にしちゃ駄目。


 ERIの場合は、何かお話を描こうとしたら「二次」と「妄想」に分ける(w)。
 「スピンオフ」と「自分オリジナル」は、多分かなり違う(w)。ERIんちの表記で言うと、★は自分で勝手に許容してるスピンオフの範疇で、☆は妄想オリジナル、って事だ。けど結局そのボーダーも、わりと曖昧なんだけどな(爆)。
 はっきりしてるのは、本編と何の繋がりも無い自分オリジナルのキャラが出て来た時点で、「妄想」です。あと、本編以降の時系列ね。 
 完結編で島を救命するのは…どっちか、って言ったら、それは完全に☆妄想オリジナル。もちろん、完結編後何年もしてからテレサの救命をしてるが、それももちろん☆。



<彼自身は、救命を望んでいるか?>
 実は、ERIは島の救命話を書くのを、ずっとためらってきました。
 島はディンギル戦で救命されることを、きっと「望んでいない」と思うから。
 あの状況で、再び目覚めてしまったら、そんなに惨めなことは無い…と思う。雪に言ったことがどうとか、なんてレベルじゃなく。

 Consider(1)で書いた通り、島は「玉砕」を望んで戦いを生きて来た男だろう。この上、さらに生き恥を強要するのは、彼のファンとしても忍びない。なんでまた死に損ないに仕立てた?カッコよく死なせといてくれないか、て思われるだろうことは必須…。
 でもさ…。
 生き返って欲しかったんだよ。もうホント、自分勝手で申し訳ないんだけどさ。だから、完結編後の島救命話を書くとしたら、島ご本人に嫌われるだろうことを覚悟しての上、って感じなのである。(書いてからそんなこと言うのもどうかと思うが…)

 ただ、実在の戦争体験者で、玉砕を覚悟してバクダン腹に巻いて特攻したけど、気がついたら助かってた…という人もいます。そういう人が、生き延びたことを後悔したかと言うと、確かにそういう時期も有っただろうけれども、時代が変わり人の意識が変わって行く中で、生き延びたことを感謝するようになった……というケースもまた多いわけで。
 救命するなら、島自身や世の中の風潮が変化して、それをふっ切って生きられるようになる、その時まで
責任持って見届けないとなあ、なんてことも思う。
(こだわり激し過ぎ??ああ、島ヲタと言ってくれw)

 

<島にとっての家族>
 ああ、でも。
 完結編後に救命された島は、「2」直後に意識が戻ったあとの彼よりも数倍落ち込みが激しい、と思われ。書くの、ちょっと辛かったです。家族がいなかったら、島はきっと復帰できなかった。ERIの世界で、島の家族が妙に活き活きしてる理由は、これです。なんだかんだ言って、家族愛、なんていうちゃらけたものが、結局島を引っ張り上げた。戦友、ヤマトも重要なファクターだけど、家族がいてこその島。あの包容力に溢れた島のキャラクターは、彼が溢れるほどの家族愛に包まれて育って来たからこそなんだと思いたかった。しかも、幸運なことに彼の家族はずっと、無事だったからね(だから万が一、島の家族がディンギルの移民船への攻撃で居なくなっていたら……と考えたら、恐ろしいことになってた、とマジで思う…その状態で救命されて彼が目覚めたのだとしたら、目も当てられない)。
 幸い、「復活篇」でも島の家族は(次郎だけかな?描かれるのは)健在らしい。オフィシャルにそうであった事を、心から感謝。

 と言う訳で…
 ごめん、島。
 完結編後に救命しちゃうけど、許してね。幸せになってもらうところまで面倒みるからさ、勘弁してくれ。
 (……君を幸せにするよ、って?なんだこれ?プロポーズか??)爆


 <2009.10.10>


 

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