Original Tales 「航海日誌」あとがき

……いつも思うんですが。「あとがき」ってゆーより、「言い訳」だよな(w)。

というわけで、言い訳、です。


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「新た」と「永遠に」の間…と「永遠に」の後の話がちょこっとです。このことがあってから、島は徳川さんの真似をして、航海日誌を紙のノートに書くようになりました(完結編参照…)w……というのが本当かどうかはともかく。

 最後の語り口上は、今後の古代と雪の関係にも言えることかもしれません。捕虜として生き延びた雪の身の上に起きたであろう過酷な出来事も、二人が乗り越えるとすればそこで大事なことは何なのか。そんなことをちょっぴり示唆してみたつもりです。結局、答えは何にも出てないけれど。大事なのは、自分の気の持ち様なのですね。

 過去と他人は変えられないけれど、自分と未来は変えられる。
 ERIの好きな言葉です。



 あと 島、慇懃冷血漢とかえらい言われ様だけど(爆)仕事に関しては妥協しないもんなあ(w)。それは徳川さんの息子だからこそ、太助が一番良く知ってるはずなのにね。相原くんも、相変わらず迷惑かけられてます…。

 

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 人の気持ちって、一人一人ホンット違いますよね。
 十人十色、三者三様って言葉が表す通り、一つの出来事に対しての捉え方も、一人一人まったく違う。

 島は、自分自身の物差しでテレサの気持ちを測ろうと懸命でした。あんなに「戦いたくない、破滅の虚しさを味わいたくない」と言っていたテレサが、どうして戦いに一人で向かい、自分だけを助けて散って行ったのか、それがどうしても解らない。それでどうにか自分に折り合いをつけてみたけれど、それは「彼女がどう考えていたかなんて分からないが、『自分は』彼女が味方になって一緒に戦ってくれたんだと思いたい」という、結局自分の物差しでしか計りきれない結論だった。
 テレサの思いは、彼には分析なんか無理だった。

 なんだかそう書くと、めちゃ哀しい感じがするけれど、現実人間同士の関係ではこういう「ウヤムヤのまま真実は分からない」という事が多々あるでしょう?だから、それでいいんだよ、ってERIは思う。

 守さんは「相手がどうでも、自分が愛してればそれでいいんだ」なんて強引にまとめようとするけど、それだって「答え」なんかじゃない。結局、「何も分からない」ってことがわかってるだけ。前に島も、そんな風なことを古代に言ってます。だから、そんなんじゃ答えになってない、って守にも突っ込もうとしたわけ。これって、苦し紛れの自己暗示だもんね(苦笑)。

 でも、それでもいいんじゃないか…って思います。


 ……ただね、テレサの身になって考えるとね…。


 島がそんな風に思ってるなんて多分…彼女は思いもしないんだろうな。途中から彼女は、ただもうひたすら、島のことしか考えられなくなって行ったのだもの。大量殺戮をしてしまう、そのことに躊躇したために結局、介入は遅れ。目の前でまた大勢が死んで。残された方法があれしかなかっただけのことで、テレサ自身も島が生き延びてその後どう思うか、なんて、まるで考えなかったんだと思います。体力も限界だったし精神的にももう限界だった。

 愛情のすれ違い?哀しいけど、そういうのが現実だよね…。(だから、テレサを生還させるオリストでは、その辺りのこと、めちゃくちゃ気を遣ってますともさ……否応なく話が重くなるしね…)

 一方、太助の持って来た徳川機関長の日誌は、かなり真実に近いことを島に伝えてくれました。同じ亡くなった人の気持ちだけど、島にとって、徳川さんがテレサに恩義を感じていたと言う事実は、かなり気持を楽にするものだったんじゃないだろうか。

 実は、それがしたくて太助に(つか日誌に)出て来てもらったんですな…。

 ERI脳内での島の感情(一人テレサに救われちゃったのを申し訳ないと思ってる辺り)、救い様がないでしょ。でも、「パート2」見て、その後「新た」見たら、余計そう思えて来て。太助にしょっぱなからすごく優しいんですよ、島が。英雄の丘で初めて会った時も「お父さんの後を継いだのか…」ってなんか感無量(ERIにそう聴こえるだけか?)だったし、水雷艇転覆させてずぶ濡れの太助に、「風邪引くぞ、着替えて来い」って言ってやるし(あれが斉藤だったら、「このバカ」とか言いそうなのに)…

 徳川機関長は、島にとってやっぱ特別な存在だったんだろうなと改めて思いました。もちろん、その他の皆がそうじゃないとは思わないけどね?

 で、この後「永遠に」では加藤四郎が出て来るじゃないですか…、そこでも島は、きっと四郎に対して申し訳なさを感じるだろうと思うんだ。自分だけが助けられた、って言うのは、それほど「重い」ことなんですよ…。四郎からも「そんな悩まないでくださいよ」って言ってもらえりゃいいんだろうけど、それはねえ。 こんなふーにのめり込んで考えると、島が本編でだんだん無口になって行くのは仕方ないなーなんて、そうも思います(いや、単にシナリオの都合だから。そんなことは分かってんだよ・w いいんだよ、島ヲタだからERI)

 

 さて、太助と島はこの「航海日誌」の件で急接近したんじゃないかと推測できます(w)。無人艦隊コントロールセンターに島と一緒に勤務していたのが、太田じゃなく太助だったのが、「永遠に」ロードショー当時には不思議だったERIですが、これでなんだか自分に折り合いつけられました(w)。



 というか…。
 真実をどうにかして知りたくて、こうやってオリスト描いて行間を埋めている自分が一番、無意味なことしてるんだろーな(w)。

 

 というわけで…

 いつもながら、無茶ぶり解釈のお話にお付き合いくださって、どうもありがとうございました!

 

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